イー・ウーマン（ewoman）

会社も仲間も（マコさん・東京都・27）

新卒入社した今の会社は、リーマンショックの影響以降、相変わらず会社の業績は上がらず、入社4年目になり同期がどんどん転職していきます。20代後半となり、結婚も考えなければならないけど、今の会社にいることが自分にとって良いことなのかという不安で身動きができない日々です。この悶々とした生活を抜け出すには、やはり転職を考えようかと思い始めています。

自分の願望に沿える仕事かどうか（kaoru98・東京都・29）

昨年10月の異動先が２人部署だったのですが、先輩（40代女性）との人間関係が悪く、転職を考えましたが、まずは１年はやろうと決めていました。関係は好転しましたが、業務内容が、これから自分が生きたい人生に沿えるイメージがなく、（結婚や出産、子育てとの両立が難しい）10月を迎えたら本気で動こうと思っていました。ラッキーなことに、ひょんなことから社長と直接この件について話せ、この10月から希望通りの異動ができたので、現在は目の前のことに楽しんで集中しています。

そのために投資をしました（おんぶ・千葉県・43）

ここ数年、ずっと転職を考えています。今、行っている仕事のさらなる価値を見出し意味づけたい。そのための準備と学位をとるために大学院にも通っています。でも、先に大学院を修了し転職した先輩曰く「給料を含め労働条件は厳しいし、職場環境も前の職場より悪くなることもあるんだよ」「定年まで働いて、その後の仕事にしたら……」とまで言われてしまいました。隣の芝は何とやらで夢をみていたのかなぁと反省しつつ、年齢を考えても、転職も限界だなぁと思いながらも、転職を考えてしまいます。

いつもワクワクしていたいから（まゆちゃん・埼玉県・40）

1年ほど前、転職を考えました。それは、それまで8年半続けてきた仕事に、正直飽きてきたから。その道のプロとして、どうすれば上手くやれるのかがわかってしまって、実績は出せるけれどもワクワク感を感じなくなっていたのです。その頃、ちょうど社内の職種変更があって、転職は踏みとどまりました。それから1年。まだまだ分からないことがあって、自分磨きもしなくてはなりません。でも、また数年経ったら、転職を考えるのかな、と漠然と考えます。

理由はいろいろ（ぷ〜にゃん・東京都・42）

世の中不況です。でも不況だから私は転職活動中です。私の場合は、キャリアアップとやりがいと将来への不安が転職理由です。特に将来への不安は大きい。今の給料じゃロクに貯蓄できません。退職金制度もありません。貯蓄ゼロのまま老後？　その時年金は？　社会保障は？　一人だから余計に心配です。リストラの連続で、社内の空気も殺伐としています。これから逃げたいという気持ちもあるかもしれません。

リストラが実施される際には（みくみく・東京都・37）

今、契約社員で働いている会社でリストラが行われましたが、一通のメールで告知されただけで、リストラでいなくなった人は、もともといなかったような扱いになっています。外資系ですのでドライなのでしょうが、役割的には次は自分だと思っています。解雇を言い渡されるよりは、先に自分で行き先を決めておきたい。そう思わずにはいられない昨今です。

職場環境には満足（Michael・新潟県・42）

今まで幾度かあった転職は、気合で乗り切りました。30代まではそれも通用しましたが、アラフォーを境に転職の多さはマイナスに働くと思います。また、いくら経験しても、新しい環境に馴染むのは非常に大変です。幸い今の会社は地道ながらも確かな仕事をしているので、ここで自分の職能を高めたいと思います。私の場合、給与や休日などの条件より、理念や方向性が自分に合う会社の方が安心して、やりがいをもって仕事に取組めています。今後は転職など安易に出来ないと実感しています。

社内転職なら考えた事あり（2D・東京都・35）

キャリアアップのため、転職ではなく、社内の移動なら考えることあります。転職だとその会社の仕組みを腑に落とすところから始まるので、“キャリアアップ”と言える糧を得るには時間がかかりそうな気がします。社内異動でゆるやかに仕事の能力を広げていきたいです。

転職が不利にならない社会は（narumaihorn・東京都・27）

日本で実現するのでしょうか、と弱気になってしまいます。私は、「ライフステージが変わっても転職しなくてもいい職業」に就くことを最優先としました。裏を返せば、一生続けられる職業がまだ少ないことを示しているのではないかと、自分で思います。

制度が充実しているので（靖・東京都・38）

キャリアアップというより、仕事そのものが嫌で転職を考えた事もあります。しかし、私は病気休職を9カ月取得しました。今の勤め先は、そうした自分への健康サポートもしてくれることを考えると、転職はしないと思います。今考えているのは、定年後の就職。貯蓄もあまりなく、定年後に家でぼーっと過ごす事を考えると金銭的にもいきがい的にも不安になります。なので、今から取得出来る資格取得を考え始めています。

3人に2人が転職を考えている。思いのほか多かったので驚きました。でも、同時に、不況が長引く中、自分の雇用が確保できる力を蓄えておかなければならない時代になったのかなともおもいます。
 
転職を考えていますか。と問いかけたのですが、よく考えてみると、転職と会社を変わるというのはちょっと違いますね。前者は職業を変えることを意味しているし、後者は勤務先を変わっても業務内容は変わらないこともありますものね。理想は、業務内容は変わらず、いまよりも労働条件のよいところに移れること。20代では可能かもしれないけれど、すでにキャリアを積み重ねている40代になるとそれがむずかしくなりますね。
 
転職の限界をのべておられる「おんぶ」さん。たしかに、年齢が上がるほど同じ条件の仕事を他で探すのはむずかしくなりますよね。ただし、プロフェッショナルの世界では必ずしもそうではありません。プロとしてのスキルとそれまでの経験を評価してもらえれば、夢の（労働条件のよくなる）転職（転社）も可能です。
 
そこでおもうのですが、これからは、「もしも」のことを考えて、会社にいても自分の得意分野を探し、そこでの仕事の能力を磨いておくことが必要なのではないでしょうか。
 
みなさんは、転職に役立つスキル（仕事の能力）をもっていますか。あるいはそれを身につける努力をしていますか。
みなさんの投稿をお待ちしています。

• 2010.10.12
• 大沢真知子 日本女子大学 人間社会学部 現代社会学科教授　同大学現代女性キャリア研究所所長