イー・ウーマン（ewoman）

下請け叩きは倫理観の欠如？（おひさまようこ・東京都・34）

私の会社は、いわゆる下請けです。企業にとって正しいとされる「増益」の名の下に行われるダンピングは、日常茶飯事です。あるいはお客様の発注ミスでも、修正するのは現場にいる下請け企業です。なんとか現場で対応してあげたとしても、ミスをすることは事前に見積もりに入っていないので、お金はもらえません。それがこの業界では普通のことのようです。

社内規定の順守がすべて？（DiamondBar・東京都・44）

頑なに社内規定を守るため、ビジネスがまったく進まないということが多いです。特に海外でのビジネスにおいて、現地から求められる書類等について、「社外秘だから出せない」、「社内で決められている書式以外は（現地の書式に合わることは）作成できない」と、社内の部署で対応してくれず、どうにもならないことが多いです。ルールを守ることと新しい分野に対応していくことのバランスを考えなければならないなのですが、ルールを守るのがすべてという人との交渉が大変です。

あきらめモード（Zonnetje・海外・その他・38）

自分の考えを押し通すためなら法律に触れない限りゴリ押しする管理職と、それをあきらめて受け入れる同僚を目の当たりにするたびに、違いを感じます。小さい職場なので倫理規定等はなく、上司を「再しつけ」するわけにもいかないので、違いは違いと受けとめ、正当論を語らず、相手の意見に理解を示しながらも「こうしたらどうか」と柔らかく提案することで違いを「薄め」るよう努めています。

Every moment（shachik・海外・その他・48）

カナダで大学職員として働くこと6年、未だ日々同僚との倫理のギャップを感じています。おそらく一般企業とは違う環境であるということが大きなネックと思いますが、機密主義のゆるやかさ（単なるゴシップ好き？）とカルチャーの違い、倫理という観点が薄い等の理由でしょう。

対、ヒト（shiva・京都府・37）

部下から上司に対して気遣いは当然しますが、私は仕事をしていて、上司だから部下に対して「言い方を気にせずに話す」時もあることに倫理観の違いを感じます。対人は相手がどんな立場であれ、どんな仕事であれ、同じように挨拶したり助け合うはずだと私は思っています。

適度な距離を保つ（ゆきなな・海外・その他・32）

教育業界で仕事をしていた際、教育を美化し過ぎる傾向にある同僚に時折遭遇し、営業を否定された時に、倫理観が違うと感じたことがあります。私は民間企業であれば、当然利益を追求する側面は必要であると考えています。互いの考えの違いを認識したら、適度な距離を保って仕事をします。

なんでも根回しはやめて（reikot・大阪府・42）

とにかく根回しをする人が同僚にいてます。会議を「シャンシャン」で終わらせたいがために、とことんまで時間をかけて根回しをする。私自身は「ここで終わらせたい」という魂胆が見え見えだったりする場合には、あえて上司や同僚に「それで本当にいいんですか？この会議を開いた意味はありますか？」と問いかけます。一瞬、会議室が凍りつきますが、それで皆の意識に一石を投じることになればいいと思っています。

価値観は違う（くみboo・49）

今は看護師として働いています。特に倫理観が違うと思ったことは、あまりありません。ただ仕事以外の価値観が自分とは違うなと思うことが、時々あります。それから、以前介護関係の職場で働いていたときは、いろいろな職種の人がいたので、仕事に対する責任感というか、倫理観の違いを感じることもありました。

たくさんの投稿ありがとうございます。
会社や上司といった他者に飲み込まれて思考停止することなく、自分で考え、行動しているイー・ウーマンの皆さんならではの投票結果ですね。「何かおかしい」と感じ取る倫理のセンサーをきちんと働かせ、仕事に向き合っている姿勢が伺えます。

今回の投稿でいただいたように、「倫理観」と一言で言っても、おひさまようこさんが書いてくださったようなコンプライアンス違反の問題や、shivaさんのようなコミュニケーション上の問題まで人によって認識はそれぞれです。
 
ただ全体を見渡して、社会的にも、そして皆さんの心理的にも、近年ますます人権意識やコンプライアンス意識が浸透しつつあると言えるのではないでしょうか。
 
明白にルール違反ということではなくても、「倫理的でない」と考えたり、それに対して声をあげる方が多くなっているように感じています。
 
まずは自分と他者の倫理観の違いを認めること。そこを出発点とし、対話を通してお互いに尊重し合う・学び合うということができるといいですよね。

倫理観の違いを感じたとき、ゆきななさんのように「適度な距離を保つ」ということも大事ですし、Zonnetjeさんやreikotさんが書いて下さったように、自分から働きかけて対話を促そうとするリーダーシップも大切です。
また、倫理の指針や教育が浸透し、ＮＯの投稿　くみbooさんのように倫理観が共有されている職場もあるでしょう。
 
あなたは、仕事仲間と「倫理観が違う」と感じたとき、どういう風に振る舞いますか？　何が必要だと思いますか？
 
引き続きさまざまなご意見をお待ちしています。


★村松議長の過去の円卓会議
・あなたは倫理観高く、仕事をしていますか？
・倫理研修、受けたことがありますか？
・人権週間。あなたの人権は組織の中で守られていますか？

• 2013.07.29
• 村松邦子 株式会社ウェルネス・システム研究所　代表取締役、公益社団法人　日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）参与、NPO法人GEWEL（ジュエル）代表理事