イー・ウーマン（ewoman）

仕事のこと、社会のこと。（kazuoi・34）

メインは仕事（流通小売業）のことで、業界紙を読んだりしている。また、仕事を生かすための資格取得も続けている。しかし、仕事のことだけでは視野が狭くなるので、その他の書物・情報、また街角をウォッチングしたりして情報を取り入れ、セミナー等にも機会があれば参加しています。どうしても仕事の中身にとらわれがちなので、その部分を解消するのが今の課題です。積極的に動いていきたい。

どんな変化にも対応する準備の為（さくらいろ・東京都・40）

身近に努力する先輩や上司を見て育ち、「人よりも努力しなければ」と思ってきました。忙しくなると時々忘れるのですが、初級管理職を経験するうちに、自分の責任と真っ向から向き合うことになり、自然にあらゆるジャンルの本を手にするようになりました。人に会う時は予め答えを持ち、現場で変化に柔軟に対応し、いつでもどこでも必要な自分の頭の中の引き出しがすっと開けられる。そういった「準備８割」を実感するからこそ、自然に勉強している気がします。

地味に自習しています（ポーチュラカ・福島県・46）

精神医療と革工芸という二足のわらじをはいていることから、二つの仕事の関係でイタリアのことやイタリア語を自習しています。地方なので伊語を学習するためには語学サイトなどを利用しています。お金を貯めてイタリアにも行きたいと思っていますが、仲間がいないために刺激が少ないのが難点です。

「学校の勉強はダメ」に違和感（qyf07416・東京都・46）

勉強はもちろん続けています。仕事のためやいろいろです。ただ、議長の「学校の勉強はダメ」という意見には賛成できません。趣味で音楽や語学(古代語など含む)、歴史、文学を勉強すれば、教養になり、視野も広がります。私は、市場しか考えない狭い心の持ち主にはなりたくないです。

自分なりの勉強スタイルで（niconico・47）

働きながらイギリス大学院博士課程（通信）で社会科学を勉強中。テーマは「日本企業のマネージャーの学び」で、人材流動性の変化下の日本の状況を研究し、グローバル人事の仕事へ生かす予定。大量のリーディングの要求の為、休日＋平日も勉強が必要ですが、逆に時間管理へ生かされています。イギリスの大学は旧宗主国の責任およびビジネスの両面から、Distance learningの機会＆内容充実がすばらしく、日本の大学との差を痛感します。授業料も安くお勧めです。

ビジネスのための英会話（遥海空・東京都・40）

入社以来約10年間、英語とは無縁の仕事をしていました。約5年前に外資系のクライアントを担当するようになり、「これからはアジアパシフィック地域全体で見積競争を行います。もし参加したければ業者登録用紙を英語で提出して下さい」と、英語の文書が突然送られてきました。当然、唖然。英語は大学時代ぶりで、ビジネス会話の経験は無し。そこで思い立ち、学び直すと決め、英会話スクールに毎週通っています。そして昨年はついにシンガポールからの仕事を受注できました。

日本人でなければできない仕事（cheetan・千葉県・45）

製造業の貿易管理部門でコンプライアンスを担当しています。周囲には外国籍の同僚が少なくありません。各々、自国の法令や慣習のプロです。日本の法令を熟知し、日本の税関と企業とのパイプ役になれるのは自分（日本人）しかいないと思っており、日々切磋琢磨しています。海外の案件はその国の人にはかなわないため、競う相手は同業の日本人です。また、年齢的にはマネジメント力を身に着ける必要を感じており、複合的な思考をする訓練等しています。転職しても活かせる実力が目標です。

Weakest link（Zonnetje・海外・その他・38）

現在在住する国の言葉を母国語とせず、それを理由にいつ首を切られてもおかしくないため、常にWeakest linkであることを意識して仕事に接しています。語学はある程度修得したものの、完全というまでには至らないため、そのほかのビジネスパーソンとしての質を上げるよう努力しているつもりです。ただ小規模な団体で、管理職に就くにはあと数十年かかりそうですし、マネージメントの勉強をしてもその知識がなかなかいかせないため、次のステップをどこに置くかに悩んでいます。

焦るばかりです（緑風・京都府・43）

自らの市場価値を高める勉強、自らが身をおく市場での競争力を高めるための勉強……。どれも気が焦るばかりで一歩すら踏み出せていません。今回の会議を一歩へのきっかけとできるようにしたいと思います。踏み出せない言い訳は、「今、身をおく場での競争力に必要なものと、本当に必要なものとが違っていると感じるから」でしょうか。でも何が必要かはっきりとは分からないのです。不安がっていても前に進めないのは分かっているつもりなのですが、直視するのが怖いのかもしれません。

qyf07416さんから
「議長の『学校の勉強はダメ』という意見には賛成できません。趣味で音楽や語学(古代語など含む)、歴史、文学を勉強すれば、教養になり、視野も広がります。私は、市場しか考えない狭い心の持ち主にはなりたくないです。」
という反論を頂きました。いいですね。今回はこのテーマで決まりですね。
 
僕は日本の教育ほど教養が身に付かない学習方法はないと考えています。先生が教えることを反論なく受け入れて記憶して、記憶していることを試験で書かされて点数が付けられる。その繰り返しでスクリーニングがされ、大学入試に至るのです。
 
この教育法の最大の利点は教師が楽であるということです。例えばみんなが覚えている大化の改新。中臣鎌足（後の藤原鎌足）が蘇我氏の専横に憤って中大兄皇子と組んで蘇我氏一族を誅したことから始まったあの有名な大化の改新は西暦645年と習いました。
 
ムシゴと覚えましたね。試験で「645」と書けば○、「646」なら×です。たとえ1192と書いても同じ×です。これは教師にとってはとっても楽な仕事というより作業です。こうして成績が振り分けられます。でも、ここで646と書くのと1192と書くのは同じ間違いでしょうか。実は蘇我入鹿が誅されたのは645年ですが、それに続く大化の改新の詔が出たのは646年ですから646が1192と同じ×はちょっと辛いかも。
 
数学で三角関数というのがあります。
 
文科系に進んだ人は習ってないかもしれませんが、倍角公式というのがあります。sin2α＝2sinα・conαというのですが僕は未だに覚えています。役に立ったことはありません。これが教養につながりますか？ 試験ではこれらの公式を空で覚えていないと問題が解けないのです。こんな試験に良い成績を取っても仕事力に何の関係もありません。
 
英語の勉強はどうですか？ 今は多少良くなりかけているとは思いますが、This is a pen. I am a boy.から始まって何の興味も感じられないJackとBettyがどうした、こうした……。これも英語力のない教師にとって最も楽な教育法なのです。これが教養につながりましたか？Bettyをもっと知りたくて勉強した人が居ますか？ 僕の知り合いで、中学の英語の時間にいきなりBeatlesの何曲もの歌詞を勉強させられたという人が居ます。羨ましい限りです。これだと興味が出て勉強が進み、立派な教養にもなったことでしょう。
 
qyf07416さんのおっしゃる音楽や古代語、文学、歴史など趣味として学べば本当に教養になって、学校の勉強など出来なくなるほど楽しくて教養が身に付きますね。大賛成ですが、日本の通常の学校教育ではこういう学び方は指導要領で許されていません。もちろん、こういう趣味・教養を独学で深めながらも学校の成績も良かった人が大勢いるのでしょう。だからといって今の指導要領で縛られた日本の教育方法を肯定することにはなりません。
 
いきなりちょっと長くなったので、今回の結論に行きます。
 
僕は、だからといって学校での勉強がよくできて例えば東大にストレート入学の人が仕事力で必ず劣っているとは言っていません。中には勉強力＝仕事力の人も居るか（ちょっとは？）と思います。しかし、仕事力を過去の勉強力（学歴）で評価することが長年続いてきました。今も続いています。これは明らかに誤りです。本人が気付いていないというのがもっと悲惨です。
 
僕が「勉強、続けていますか？」という勉強とは、「仕事力を上げる勉強」のことです。仕事力は知識で高まりません。学歴が高いとリーダーシップが上がりますか？Noです。「市場しか考えてない狭い心」とありますが、とんでもない。「狭い心では市場に通用しない」のです。広い心、深い人間力が市場でリーダーシップとして通用するのです。僕はそういう仕事力を上げる努力をしていますか？と問い掛けています。
 
待てよ、「勉強、続けていますか？」という問い掛けは、「学校の勉強の続きをやってますか？」と誤解されますね。
失礼しました。
 
「勉強、続けていますか？」
つまり、「仕事力（＝人間力）を上げるための努力を、続けていますか？」という質問を、改めてみなさんに問い掛けたいと思います。

あなたはどんな努力を続けていますか。ご意見ください。


★西岡議長の過去の円卓会議
・会議で発言してますか？

• 2014.05.19
• 西岡郁夫 (株)イノベーション研究所　代表取締役　「西岡塾」塾長