イー・ウーマン（ewoman）

自分たちで選ぶことの大切さ！（シンゴパパ・静岡県・49）

自分たちの代表（トップ）を自分たちで選ぶことの大切さは何事にも変えがたいと思います。確かに、選挙戦は相当な投資だと思いますが、だからこそ、最低4年間は任せられるんだと思います。最大党派の党首が首相になるという、今の日本の仕組みでは「主権を持つ国民」の支持が弱いのは当然だと思います。国政選挙でさえ6割に満たない投票率で、有権者の2、3割の支持を得れば当選できる現状では、どこまで国民全体の意志が反映されるかが一番の課題ですが。

直接選挙自体は好ましい（abbyi・神奈川県・38）

国の首長を直接選挙で選べる制度自体は、個人的には好ましいと思っています。日本のような誰が首相になるのかを国民が選択できない制度よりは良いと思います。今回のアメリカ大統領選については、候補者が今一つな感が否めません。予備選挙の方法について見直しが必要なのかもしれません。2000年のアメリカ大統領選の時に語学学校で教わった、「Lesser of two evils」という言い回しがまさにピッタリな状況だと感じています。

良くも悪くも露呈する（ANJ・大阪府・57）

今回の悪口合戦が良いとは思いませんが、全方向から論戦を繰り広げるため、思想思考が明確になる。そのうえで選出することができるのは良いことだと考えます。日本のように後になり疑惑が出てくるよりも、期間中に赤裸々な議論を繰り返すことで本質もわかるし、世論も拡大する点に大きな意味があると思います。

消去法での米国大統領選挙（AyaKonishi・海外・その他・30）

資金集め等問題は多々ありますが、予備選挙から本選挙という大統領選挙の仕組み自体に強い反対はありません。ただ山田議長が指摘しているように「否定的要素」を比べ合い消去法で投票しているとすればそれはおかしいと思います。トランプ氏に関しては面白半分で出馬してみたら思いがけずここまで来てしまったという印象が強いですが、本気にしろ遊び半分の投票にしろ国民のサポートがあって現状があるのも事実です。少しエンターテインメント化し過ぎている感じも気になります。

長期戦の弊害（真打ち・栃木県・47）

長期戦の為か、後半に差し掛かると間延び感を覚える。報道が全てではないにせよ、今回は感情論も飛び出すなど、冷静さを欠く場面には辟易している。しかし、いつも感心することが一つ。関連商品の販売など商戦にも発展させ、全米を挙げて大統領選挙への関心が高いことだ。

「米国大統領選。この選び方いいと思いますか？」
に投票いただき、ありがとうございます。約8割の人が「ＮＯ」に投票しました。その一方で、意見を拝見する限り、いまのシステムを肯定する声が目立ちました。
 
「自分たちで選ぶことの大切さ」（シンゴパパさん）「直接選挙は好ましい」（abbyiさん）に代表される、リーダーを自分たちで直接選び出すことの意義です。
 
国会の多数政党から首相が選ばれるのではなく、国民が直接選ぶ、という選挙方式は、日本では東京や大阪など大都市の知事選挙でしょう。直接選ぶという手ごたえを感ずる一方で、「政策より個性」が前面に出る人気投票になりがちです。俗にいう「キャラが立っている」ことが必要になります。
 
半月ほどしか選挙期間がない知事選と比べると予備選を含める一年間、ぶっ通しで選挙運動する米国の大統領選挙は、ANJさんが指摘するように「良くも悪くも」候補者に関する情報が洗いざらい俎上に上がります。
真打ちさんが言う長期戦による「間延び」は、AyaKonishiさんが指摘した「エンタメ化」を招きがちです。
 
キャラ立ち・エンタメ化に乗ったのが「トランプ旋風」です。予備選でフロリダ州知事だったジェブ・ブッシュ氏やマルコ・ルビオ上院議員、テッド・クルース上院議員など共和党本流とされた候補者を、暴言でメディアを賑わしたトランプ候補が吹っ飛ばしてしまったのです。
 
リーダーを直接選ぶことには「肯定的」な意見が目立つのに、この選挙に「ＮＯ」が圧倒的なのは、このあたりの事情が影響しているように思います。
 
円卓会議に参加された人の多くが、アメリカ大統領選を不安に思いながら見ている現れではないでしょうか。
 
一体、なにが不安なのか。あなたの率直な気持ちを、米国大統領の選び方が「ＹＥＳ」か「ＮＯ」か、と併せご意見をお寄せください。


★山田議長の過去の円卓会議より
・おカネが動く五輪、仕方ないですか？
・五輪・パラリン。アスリート・ファーストに戻せますか？
・本土の人は、沖縄に冷淡だと思いますか？

• 2016.11.07
• 山田厚史 ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員