イー・ウーマン（ewoman）

日本的な考え方かもしれませんが（2kishir0・東京都・30）

結婚は家同士の繋がりを強固にすることのように思います。結婚をしなくても、恋愛も子どもも作れるけど、家同士の関係性をより密にするのは結婚なんじゃないかな、と考えます。私は、家・家族の繋がりを意識するためにも結婚することは賛成です。

子どものことを考えると必要（えこりん・神奈川県・43）

経済生活、情緒生活（そういう言葉があるんですね！）という面では結婚は必要ないと思いますが、子どもを産んで育てるのに結婚は必要。結婚せずに子どもがいる人（離婚は別として）を、私の周りで見た事がありません。自分にとっても子どもにとっても、結婚している状況が自然で生活しやすい環境だと感じます。

契約とはいえ安心感が勝る（コルディリネ・広島県・55）

結婚なんてただの契約だと思う。家系を守るために生み出されたシステム。純粋な愛を求める自分に結婚なんて関係ないと思っていたけれど、いざ愛する人ができると失いたくない、永遠の約束が欲しいとなってしまった。私には感情面で必要だったのだろう。結婚には家系の存続と永遠の愛の約束という理想、現実とロマンチックな思いが混じり合っているのだと思う。しきたりに囚われる必要はないと思うが感情に素直になれば、結婚てやはり落ち着く。自分には必要だった。

事実婚はひと手間が多そう（こなもん・兵庫県・38）

結婚する必要はないと思います。独身でも、籍を入れない事実婚も、本人が幸せであればいいと思います。 ただ、私は一緒にいたい人に出会い、結婚制度に乗っかる方がメリットが多いと思いました。住宅ローンを組んだり、子どもができた際に、事実婚だとひと手間が必要なように思います。結婚にあたり、女性が苗字を変えるのが当たり前（一般的）なのが嫌でしたが、仕事は旧姓を使えるし、友達はファーストネームで呼ぶので許容できました。

フランス人なので（SallyChan・東京都・49）

パートナーとはいわゆる事実婚です。仕事をもっていると名前が変わることは手続きが面倒ですし、子どももおりませんので戸籍にこだわる必要もないですし、家族もまわりの友人たちからもパートナーと理解してもらえているのであえて婚姻の必要もないです。夫婦別姓制度が導入されれば入籍はしてもいいかなとは思ってもいますが、家族崩壊していても戸籍にこだわる日本ではまだまだ無理なように思っています。いまは「私はフランス人なので結婚という形式にこだわらないんです」と言ってます。

色々な家族の形があって良い（のりぴょん・東京都・48）

父はこうあるべき、母はこうあるべき、という従来の形に縛られている現代の日本。そのため、自分の本領を全て発揮できない人もいるのではないだろうか。私には、子どもが理想とする母親像になれたらいいと思う反面、理想の母親像を生きていると自分が満足できない、という葛藤があります。結婚という制度にとらわれず色々な家族の形があれば、子どもの理想の母親像も変わってくるのかもしれません。

以前は必要だと思ってた（あきんぼ・東京都・52）

20代の頃は、「子どもを持ちたい＝結婚は必要」だと思ってました。結婚して子どもを持ち数年で離婚して子育てを終わった今、結婚は必須でなかったと思いますし、今後も結婚したいとは思ってません。離婚したがっているけれど別れない友人の話を聞いていると、経済的に支えあう必要がある人たちにとっては今でも必要な制度なのだと思います。

必要を感じたことはありません（ま・東京都・54）

今まで結婚したことはなく，今特にしたいとも必要だとも思っていません。友人の1/3程は未婚で，自分だけという感覚もありません。老後が寂しいかも知れませんが，最終的には人間はみな1人かもと思っています。先日ラジオの人生相談の回答者である精神科医が患者の9割は家族関係が原因で来院すると発言していたので，結婚しても幸せとは限らないと改めて思いました。

非婚で子ども持ちです。（いーちゃん・青森県・58）

結婚という形を取らず子どもを一人持ちました。何も困ることはありません。田舎の世間には理解されていないように感じます。ただし娘の高校授業料は無料、その基準になる世帯収入が私一人分になるからです。他にも同じような事があり、政府は社会の変化に対応しきれていないといつも感じています。夫婦別姓の選択がない日本ですからね。

たくさんのご意見、ありがとうございます。必要、不要と言ってもいろいろなレベルがありますね。「ま」さんのように、そもそもパートナーも子どももいらないのではないかという意見もありますが、「Sally-Chan」さんや「いーちゃん」さんのように、事実婚や同棲の実践をしていらっしゃって、パートナーや子どもがいても不要という意見も多く寄せられました。
 
では、同棲や事実婚と、法律婚の違いはなんなのでしょう。ここには二つの考え方が潜んでいると思います。一つは、結婚と同棲では二人の関係性に本質的な差があるという考え方です。「永遠の愛」という表現を使われた「コルディネリ」さんがこれに近いかもしれません。もう一つは、二人の関係性には差はない、単に便利、不便という差に過ぎないという考え方です。事実婚だとひと手間多そうという不要派の「こなもん」さん。そして、必要派の「えこりん」さんも、多分、未だ未婚の子にとって偏見の強い日本では、子どもにとって親が結婚しているのが必要というふうにも読めます。
 
そこで、今回は、必要／不要の理由をさらに掘り下げてみたいと思います。「結婚関係は同棲とは根本的に違うはず」だから必要／不要なのか、それとも「結婚するかしないかは、メリット、デメリットの差に過ぎない」だから必要／不要なのか、それとも「パートナーとの関係自体が不要なのか」といった点も書き添えていただければ幸いです。
改めて問います。「結婚することは必要ですか？」





★山田議長の過去の円卓会議より
・結婚に恋愛感情は不可欠ですか？
・自治体の婚活支援、賛成ですか？
・レンタルフレンド、使ってみたいですか？


★山田議長の近著をご紹介します！
『結婚不要社会』 (朝日新書)

• 2019.08.26
• 山田昌弘 中央大学 文学部 教授