イー・ウーマン（ewoman）

責務を果たす（yummin・長野県・40）

部長です。前任者の退職に伴い、この4月からです。「リーダーシップは個々の持つもの」と考えます。立場の変化で、自分の行動に変化はありません。片意地を張らず、「できることはできる、できないことはできない」と明確な意思表示で職務を果たすこと（が、できると答えることは、8割以上、できない場合は、きっちり理由を説明）、腑に落ちないことは率直に確認、相手を待たせないこと、を心がけています。自分の言葉に責任を持つこと、時間を守ること、がKeyだと私は思います。

公務の場にも女性が進出して！（reikot・大阪府・41）

地方公務員です。一部の職場を除き未だに男性職員の割合が高く、女性の採用を見直してほしいと申し入れをしたことがあります。また、女性の多い職場でも課長代理以上は男性が占める確率が高くなっています。私自身は現在、育休取得中ですが、書類提出が多く煩わしくて困っています。経験者の後輩に色々と教えてもらってなんとかこなしていますが、産後のヘロヘロ状態の時に「書類提出」をさせられ、さすがに泣きました。「この書類提出の多さは男性社会の弊害だ」と実感しました。

まず私から（Victoria・東京都・46）

私は、来年起業します。これで、女性起業家がひとり増えます。女性リーダーを増やす方法はいろいろあると思いますが、もっともシンプルな方法は「まず私から」だと思います。

「女性なのに…」に苦慮（やっちゃん２４・大阪府・44）

私は管理者をしています。私の勤める会社は、他社に比べ、女性がステップアップしやすい状況ですが、職場は女性の管理者に不慣れなのか、部下指導や交渉でシビアな対応をすると、男性の上司は「女性なのに厳しい」「女性なのにきつい」と言います。仕事におけるシビアな対応が、なぜそう言われるのか。女性はソフトなものという固定観念でしょうか。日々、「ソフト」を心がけるようにしていますが、前述の固定観念が払拭され、女性もストレートに仕事ができればなと思います。

なりたいが基本（Zonnetje・海外・その他・37）

リーダーになりたいという意志のある人を増やすことで、女性のリーダーが増えると思います。大変だとか、たたかれそうだという先入観を捨て、自分（女性）にはこんな良いところがあるから、皆を引っ張っていけるという自信をもてれば、さらに女性のリーダーの数が増えるはず。意志があれば知識は経験により（ある程度ですが）おのずとついてくると思います。

成功例を増やしていく活動を（piccocherry・茨城県・46）

女性管理職について。半強制的に女性登用するしかないだろう。男性から「逆差別だ」と言われかねないが、圧倒的に少ないのだからしかたがない。私は公的な機関の職場にいるが、法的な強制力をもって女性管理職を増やせないのであれば、目前の収益を直接大きく心配せずにすむ我々のような立場の組織こそがまず成功例を見せて、「がんばれるぞ、女性管理職！」の事例をどんどん増やし、民間へ働きかける。男性管理職層の判断のみで組織が沈んでしまう危うさをいつも感じている。もう時間が無い。

地道に取り組む（にしひがし・茨城県・41）

どうして女性役員、議員が社会においてもっと必要なのか、そして、現在第一線で活躍している女性たちが、どのように社会に好影響をもたらしているのか、日本だけでなく、女性の社会の進出のめざましい国の取り組み、それによる効果を、企業、教育現場、テレビで地道に伝えていく。と同時に、出産後の女性の働き方の変革や、子どもの教育、介護の問題を社会で取り組むことが必要だと思います。

女性が活躍できる分野（地球交響曲・大阪府・35）

女性が活躍出来る分野を中心にして、それぞれの部署などで才能がある女性が居たらリーダー格に採用して、活動のチャンスをどんどん与えていくのが普通になれば良いと思います。男性より力のある女性は、チャンスを与えられていないだけで沢山いるはずですから。

女性管理職・役員を増やす方法（せいら・東京都・43）

上場企業に対し、一定数の女性管理職・役員をおくことを義務づける法律を作る。罰則も実刑を設けて重くし、単なる自主規制にしない、という方法はどうでしょうか。家族で支え合うのが当たり前の零細企業しか知らない私にとって、お母さんやおばあちゃんやお義姉さんは大切な人材であり先輩です。

方法がわからないので（tibiko・大阪府・42）

女性管理職は、どうしたら増えるか。私は、企業に勤める一般社員です。仕事が技術職で、ひとりでこつこつ仕事をするほうが、性分にあっているので、管理職になりたいとは思ってません。個人的な感覚ですが、管理職になりたい方が、その意欲を発揮できる場所に所属していないのが問題だと感じています。地域的な事情、または、個人のいろいろな事情で、タイミングで、キャリアが限られることもあり、どのように解決したら良いかのアイデアが出てこないので、NOにしました。 　

たくさんの投稿を有難うございます。あまりに大きなテーマなので、考えることもたくさんありますね。
 
「リーダーになりたいという意志のある人を増やすことで、女性のリーダーが増えると思う」というAonnetjeさんに、私も同意見です。これが、基礎基本。意識を高める＋スキルを高める。そして、仲間をつくる。
イー・ウーマンを運営し、国際女性ビジネス会議などを開催しているのは、そのためです。たくさんの女性たちが志高い仲間に出会うことが、意思を高め、強めていく基本環境だと思うからです。
 
「成功例を増やしていく活動を」というpiccocherryさんの公的機関の職場でまず女性管理職を増すこともそのとおり。まずは政府が率先してくれるといいです。
男女格差やダイバーシティに熱心に取り組んでいる民主党政権は、政府内での女性管理職を増やす動きを始めています。
 
社会で女性の視点が活用されるようになるためには、働けない女性たちを働けるようにしていくということと、会社役員や大臣などトップリーダーを増やすことと大きく分けて2つあるでしょう。
 
後者は、ほんの一握りのリーダーでいいのです。大臣はせめて3、4人女性であるとか、上場企業の女性役員の増加は、1％といわれていますから、あと30人増えるだけでも大きいということです。
 
せいらさんの「上場企業に対し、一定数の女性管理職・役員をおくことを義務づける法律を作る」というのも、もっともだと思います。私自身、現在上場企業の社外役員を2社、社外監査役を1社、お引き受けしていますが、1人でもいることは意味があるでしょう。
男性が「ドアを開けた」という意味で、意味がある。しかし、欧米では、「4人以上の女性役員がいないところは影響が与えられない」と言われています。
 
確かに、女性役員1人というのは、「女性役員がいるんですよ、わが社にも」という言いわけだけで、実際のダイバーシティ視点を経営に入れるには少人数過ぎます。
しかし、これが法律にならないのです。先日、「独立社外取締役」を最低1人入れるという法案が審議されたのですが、法制審議会において大手経済団体の反対をもって、否決されました。社内のビジネスに関係のない利害関係のない独立性のある社外取締役の義務化を反対する、という理由が私にはわかりません。
 
これは、「男性管理職層の判断のみで組織が沈んでしまう危うさをいつも感じている。もう時間が無い」と続くpiccocherryさんの視点を意味すると思います。
 
経済界、政界、メディア界と、男性主体の過去50年の価値観で動いています。同じ物差しで、同じ価値観でモノを見る人たちが決定権者として全てのリーダーポジションにいると、「世論」をつくってしまいますね。そこを変えなくちゃダメなのに、すこ～しずつ、動き始めたのに、この選挙で戻ってしまったら、本当に残念だと思っています。
 
この円卓会議は、前向きにいきましょう。
女性リーダーの多くが、最初は「関心がない」「考えていない」という人だったと聞きます。私自身、会社を作ろうとか、リーダーになろうと考えたことはなかったのですが、やりたいことを追求することと、自分の行動に責任をもつうちに、今の形になりました。ぜひ、皆さんの「きっかけ」を聞いてみたい。
 
今、管理職などリーダー的な存在になっている人は、「なにがきっかけで」そのポジションをつかみましたか。また、「なにがきっかけで」そのポジションについてもいいと考えるようになったのでしょうか。一方で、「これが理由で、嫌だ」という、リーダーポジションを拒んでいるという理由も、どうぞシェアしてください。
 
投稿、楽しみにお待ちしています。


【佐々木議長の過去の円卓会議より】
・女性は日本を救えると思いますか？
・女性の集まる会議、参加していますか？
・自分に挑戦していますか？
・「伝える技術」、高めていますか？

• 2012.11.26
• 佐々木かをり 株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長、株式会社ユニカルインターナショナル 代表取締役社長