イー・ウーマン（ewoman）

大阪の高校で起きた、激しい体罰を受けた生徒の自殺事件に関連し、先日の円卓会議「学校での体罰、経験ありますか？」でもさまざまな議論がなされていました。今回は、少し視点を変えて、実際に暴力的な行為を受けた子どもへの対応について考えてみたいと思います。
 
今回の議論にあたり、
①  暴力的な行為については、加害者が故意・過失あるいは愛情表現などどう思っているかに関わらず、被害を受けた子どもについてのこと
②  加害者と被害を受けた子どもに、一定の人間関係があれば、加害者は子どもであってもかまわない
③  殴る・ける・火を押し付けるなど直接的な暴力だけではなく、罵倒や不条理な叱責など言葉の暴力も含む。ただし性的な暴力行為に関してトラウマが独特で重いため別の機会にとりあげることにして今回は除外
④  今回は高校生や大学生など青年期の人も含むこと
を前提にしたいと思います。

この前提条件を満たせば、虐待や、カップル間の暴力・ＤＶ（domestic  violence；同居関係にある配偶者や内縁関係の間で起こる家庭内暴力）も含めてもかまいません。
 
あなたは、暴力的な行為を受けた子どものケア、できますか？
まずはYES、NOを、そして1日目は、暴力的な行為を受けた子どもにどのようにして気づくかについて、ご意見をうかがいたいと思います。
子どもが直接その事実を話してくれるとは限りません。特に思春期以降は話しにくいと思います。「親に心配をかけたくない」、「自分が悪い」と思っている、「話しても無駄だ」というあきらめの気持ちを持つこともあるでしょう。話すことにより、より大きな危害が自分や周囲に及ぶことを恐れているかも知れません。
 
皆さんは、子どものどのような言動で、子どもの被害に気づくことが出来ましたか？あるいは日常、どのような子どもの変化に注意すればよいでしょうか？
 
ご意見をお待ちしています。
 
 
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★こちらもご覧ください！〜古荘議長の過去の円卓会議〜
・子どものいじめ、気づくことができますか？
・子どもがキレる。対応できていますか？
・自分は、よい親だと思いますか？

• 2013.02.08
• 古荘純一 青山学院大学教授、小児精神科医