働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3254 開催期間 2013年08月30日- 09月06日
皆さま、たくさんの投票・投稿をいただきまして本当にありがとうございました。 安倍首相は「全国津々浦々まで」と述べていますが、それには少なくとも相当の時間が必要です。また、全国隈なく、漏れなく、例外なく景気の実感が波及するなどというのは現実的には不可能なことかもしれません。 ただ、今から1年ほど前、1ドルが80円を超える円高水準にあり、日経平均株価が9000円前後の水準をウロウロしていたころに比べれば、近頃は全体として大分マシになってきました。今年のボーナスが昨年より増えた人は少なくありませんし、来年の春季労使交渉で賃上げに踏み切る企業もないではないでしょう。誰もボーナスが増えない、誰も賃金が増えない状況よりはかなり改善してきています。 有識者のなかにもアベノミクスに批判を唱える向きはあります。しかし、彼らの多くは納得の行く代替案を提示してくれてはいません。もちろん、アベノミクスが文句のつけようのない政策であろうはずがありません。一つ間違いなく言えることは「他に選択肢がなかった」ということです。年間40兆円余りしか「収入」のない国が1000兆円を超える「借金」を抱えているのです。もはや、この国に残された時間は限られています。 「里山の生活を見直そう」という提案もあります。しかし、これは実のところ「この際、マネー資本主義的な発想を捨て去ろう」という提案ではなく、「マネー資本主義の経済システムの横に、おカネに依存し過ぎないサブシステムも構築しておこう」という提案です。実際、すでに「里山」的な生活を始めている人々も、給料を得たり、年金を受け取ったりしながら、電気も使えば、クルマにも乗り、肉や魚も買って食べています。 良かれ悪しかれ、誰もが直ちにマネー資本主義的な経済システムから離脱できないのであれば、そのマネー資本主義的な部分を、あらん限りの知恵と力を振り絞って少しでも活性化するしかありません。カジノ構想や五輪招致だってその一環であり、キレイゴトではありません。強い経済成長なくして真の震災復興もありません。その意味で、まだまだアベノミクスは「あらん限り」とは言えないでしょう。ことに、成長戦略の中身については極めて踏み込み不足と思われる点が多々あり、その点は秋の臨時国会において大幅に改善してもらわねばなりませんし、私たちは安倍政権の「本気」に期待するしかありません。個人的には「祈る」気持ちです。 黒田日銀総裁は「期待の変化」を重要視しています。「どうせだめでしょ」と諦めていた人々が、一人でも多く「もしかしたら良くなるかも」という期待を抱くようになったら状況は変わる……。だから、そうなるように平時ではちょっと考えられない、少なくとも過去に例を見ない、いわゆる「異次元」の政策を実施しています。 しかし、今回の皆さまからいただいた投稿、ご意見などを拝見し、正直「ちょっと難しいのかもしれない」と感じました。筆者の甘い想定のなかには「もう少し前向きなご意見が多く聞けるのではないか」という部分がありました。もちろん、投票は「NO」でも前向きな投稿を寄せて下さった方はおられます。しかし、多くの方々がかなり厳しい内容の投稿をお寄せくださったことも事実です。それはそれで本会議の大きな成果となりました。 今回は多くの皆様にご参加いただきまして本当にありがとうございました。★こちらもご覧ください!〜田嶋議長の過去の円卓会議より〜・金(ゴールド)、持っていますか?・菅さんの総理就任で日本の景気は上向く?・ギリシャ危機。日本国債も心配ですか?
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