こうしたことから、国際機関に若手を派遣して、一定期間経験を積ませたあと、国際機関で正規職員になることを政府が支援するJunior Professional Officer、いわゆるJPO制度というものがあります。実は私もこのJPOを経て、国連機関の正規職員になりました。若手が正規職員になるために一番有力な登竜門とも言えるものですが、ピーク時には一年度に66名を派遣していたのが、現在は30名に半減しています。現役の邦人職員の半数近くがJPO経験者であることを考えると、JPO派遣枠の減少の与える影響は少なくありません。