イー・ウーマン（ewoman）

仕事でも、我が娘にも（jersey・福岡県・37）

大人相手ですが、支援の仕事に携わっています。女子の方が自尊感情が低い傾向にあるとの話、興味深いです。すぐ他人と比べてしまう女子の感情と何か関係があるのでしょうか？　ちょっと頑張れば出来る場面を意図的に創り、出来たところをすかさず誉める作戦や、お手伝いを頼んで感謝の言葉を伝える作戦を、私はよく使います。相手の年齢や好む接し方で、具体的な言葉や態度は変わってくると思うので、万人に効く一言！とかは無い気がします。

何度も理由を添えて褒める（ayaPa・神奈川県・39）

今思えば、私は自尊感情が低い子どもでした。容姿、運動神経、性格に自信が無くて、自分が悪い、だから友達に嫌われるんだと思っていました。勉強は努力すれば成果が出るので面白くて頑張りました。一方で心配性で、勉強も自信が無くて、自分の空いている時間全て勉強につぎ込んでいました。あの頃の自分を元気づけるとしたら、「かわいいね。」って言ってあげたいです。最初は、私がかわいいわけないじゃん、って思うだろうけど、具体的に理由を見つけてかわいいねって言ってあげます。

心からほめる（kitazakura・北海道・50）

お世辞ではなく、本当にその人（子ども）の素晴らしいところを、心の底からほめることを実行しています。小4の姪は学校の成績は低く、コンプレックスが強い子です。けれども、時間をかけて文字を美しく書きます。また、高齢者に対し、相手のペースでうまく対応できます。この2点を私は繰り返しほめ続けています。「おばさんと一緒だと安心する」と姪は言い、私と過ごす時はいつも笑顔でいてくれます。

ななめの関係で（いぬいるか・東京都・54）

甥っ子が小学生のとき、一時期自信をなくしていた事がありました。私は親ではなく、伯母ながら伯母という役割もはずして、一人のオバチャンとして彼の「人と違う」ところを面白がったり、話を聞いて彼の「味方」になったりしていました。後に彼から聞いたところによると、そのことで「すごく元気が出た」との事。ななめの関係は、親と違って多少無責任なことも言えるし、その子の味方や応援団になりやすいので、良いものだと思います。もちろん、親が第一ではありますが。

やっぱりほめられたい（あさーかす・大阪府・42）

自分が小学生くらいのころのことを思い返すと、厳しかった母のことを思い出します。母は、「テストで100点は当たり前、間違えれば怒る」という極端な考えの持ち主でした。先生にほめられても、帰ると「調子にのるな」とくぎを刺されるのが日常。そこで落胆はするのですが、先生や近所のおじさん、おばさんにはかわいがられ、何かできるとよくほめてもらっていました。「がんばってるね」と笑顔で認めてもらうことで、自信を取り戻していたように思います。

小6年女子に対して（yummin・長野県・42）

娘は小6年です。意気消沈した様子のとき、「どうしたー？」と、声をかけて何があったのか、状況を聞きます。話が混沌としても、時系列か登場人物の確認程度の質問にとどめて聞きます。状況の描写が済んだ頃「それでどう感じているか」「その気持ちがどのことから生じたと思うか」を質問します。状況から生じた感情を認識する練習をしています。同じ状況でも、人によって感じ方が異なることにも気づいてほしいと思っています。これが他の子に通用するか、わかりません。

子どもの頃を振り返ると（綾ooo・東京都・37）

自分自身が、自尊感情が低いまま大人になったと思っています。仕事や人間関係で上手くいかず、今更ながら気づいて苦しんでおり、色々と工夫しているところです。子どもの頃は、自信がなく積極的に物事に参加することはありませんでしたが、大人しい子どもと思われていたようで、きっと周りの大人は、気付かなかったと思います。なので、苦しかったけど、こんなものだとやり過ごして自分でも気付かないまま大人になってしまいました。

横道にそれますが（ナカサワ・東京都・45）

小6の息子は自尊感情が高いです。特徴としては勉強・スポーツはそんなに努力しなくても出来る。苦手な事もあるけれど、他に得意な物があるので気にしない。他人と比べず自分は自分、我が家は我が家という考え方。友達は多いけれど、やりたい事があれば一人行動も厭わない。気になるのは、他人と比べないので、焦らない事。人の顔色を読まず時々無神経とも傲慢とも思える行動をとること。自尊感情が低いと言うと聞こえは悪いですが、裏返せば謙譲さにもつながるのではないでしょうか。

多くのご意見ありがとうございます。YESと答えた方は、ご自身のお子さまのことについての投稿が少なく、逆にNOと答えた方はご自身のお子さんのことが多いことは、非常に興味深いことと思いました。我が子のことになるとわからないとお考えの方が多いのでしょう。
 
少し専門的になりますが、自尊感情は安定した概念です。自尊感情とは「自己イメージの中枢的な概念で、一つの特別な対象、すなわち自己に対する肯定的または否定的な態度」と定義されています。
 
自己イメージは自己を客観的に観察することですが、そのためには同時に自分自身を内省する（自己認識を持つ）能力も必要です。言葉で説明となると難解ですが、私はこの能力は、個人差があるものの、2～4歳で獲得していくものと考えています。
 
「自分に自信がある」というのは、自尊感情を把握する最も簡単な質問の一つと言えます。幼児がこの質問に答えることは難しいのですが、その質問の意味すること、そして自身の答は持ち合わせているということです。
 
就学以降の子どもは、通常は安定した自尊感情を持っており、直前のエピソードで簡単に変化することはありません。例えば、今日は褒められたから自尊感情が上がった、クラスメートの前で失敗したから下がったという単純なものでありません。そうすると、自尊感情は、乳児期から幼児期の子どもとの関わり方に大きく関連していると考えています。
 
本日いただいたご意見にもありましたが、自信を持っている子ども、自信のない子どもについて、どのような背景があるのかについてご意見をいただきたいと思います。その背景を普遍的に分析することが、個々の子どもを元気づけるヒントとなりうると考えています。
 
まず「自信をなくしている子どもを元気づける方法があるかどうか」に、YESまたはNOでお答えいただき、ご自分のお子さまやまわりの子どもたちとの関わり、またはご自身が子どもだった頃の体験を振り返り、自信の有無につながっていると思われる背景についてご意見をお寄せください。お待ちしています。


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• 2014.11.10
• 古荘純一 青山学院大学教授、小児精神科医