イー・ウーマン（ewoman）

今回は、毎年流行する季節性のインフルエンザではなく、世界中に大流行して死亡被害なども著しい「パンデミック」を引き起こす「新型インフルエンザ」、その「備え」について議論したいと思います。
 
新型インフルエンザと聞くと、なかなかピンと来ないかもしれませんが、2009年に、メキシコから発生した新型インフルエンザが世界的に流行（パンデミック）し、2009年の春から秋にかけて世界各国が大騒ぎしました。皆様のご記憶にも残っているのではないでしょうか？
 
空港や港には、防護服を着た職員が検疫に奔走し、報道関係は連日、世界各国の状況を報道しました。学校は臨時休校になり、修学旅行やスポーツ大会が中止になりました。また、マスクや食料品の買い占め、さらに家庭で使える衛生用品の値段高騰など、さまざまな面で、日常生活に支障が出ました。
 
2009年に流行した新型インフルエンザウイルスの病原性は、季節性のインフルエンザウイルスとほぼ同様で、日本の死亡者数は、世界各国のそれと比較すると、劇的に少なかったです。これは、世界のインフルエンザ研究者を驚かせました。
 
新型インフルエンザは、その病原性も、感染性も、そして、いつ、どこで起こるか誰も分かりません。残念ながら、予想することは100％不可能です。
 
自然災害に対する皆さんの危機意識は高いと思いますが、感染症に対してはいかがでしょうか？　個人的には、新型インフルエンザが発生した場合、そのインパクトとその後の影響を考えると、自然災害以上ではないか、と考えています。
 
そこで、今回の議題として、皆さんにお聞きしたいのは、「新型インフルエンザの備え、していますか？」です。もししていれば、その具体的な内容などもお聞かせください。されていない方で、なにか理由がある場合には教えてください。
 
それでは1週間、よろしくお願いいたします。


★田村議長の過去の円卓会議より
・インフルエンザやノロウイルス、対策していますか？
・インフルエンザワクチン接種、受けていますか？
・マイコプラズマ肺炎、ご存知ですか？

• 2015.02.20
• 田村大輔 自治医科大学 小児科学 准教授、医薬品医療機器総合機構 新薬審査外部専門委員