イー・ウーマン（ewoman）

条文に照らせば（りりあむ・奈良県・43）

正当に選挙されていない代表者で審議された法律は無効であると考えます。わからなくなってきました。立法府である国会なのに、なぜ憲法を軽視し違憲状態と最高裁判事からの指摘にも無視できるのか。（最高裁判事は選挙ではなくとも、国民から信任投票をうけたメンバーです。）ちなみに、比例代表復活当選議員も違憲状態で選ばれた代表者にあたるように感じます。

違憲「状態」の意味（あさーかす・大阪府・42）

違憲ではなく「違憲状態」とは何なのかを、今回調べて初めて知りました。選挙権の平等に反する状態にあるが、是正するための合理的期間を経過していない。そしてこの「合理的期間」の長さには、具体的な定めはないということ。この期間を決めるのはいったい誰なのでしょうか。最高裁はその期間を言い渡せないのでしょうか。違憲状態議員に憲法を論じてほしくないと思いますが、私はこの「違憲状態」となっている現状の打破から始める必要があるように思います。

早急に改善されて欲しいが……（abovo・北海道・50）

違憲状態とされた議員が活動するのは明らかにおかしいと思う。首に関わることに及び腰になるのは人の常ではあると思うけれど。最近の国会は司法軽視ともとれる言動があるように思い、立法府にふさわしいか私は疑問に感じる。法治国家の根幹が揺らいでいるようで恐怖と悲しさを覚えることも。

理解していませんでした（本の虫・大阪府・43）

憲法改正の手続きで国民投票が必須だと理解していませんでした。国会の審議だけで決まると思っていました。現状の国会で憲法改正の議論をすることは反対です。現在の国会議員は１人１票でない、かつ、国民の半数ほどが棄権した選挙で選ばれた人達なので国民を代表した人たちとは言えないと私は思います。

専門家の方々の知見だのみ!?（せいら・東京都・45）

正直なところ猛烈専門集中的に法律の勉強をしたことはないので「正確」に理解しているとは言い切れません。もっぱら各所で専門家の方々が解説する情報より勉強しているというのが実情。憲法改正は必要な場合もあると考えますが、全有権者の3割程度の得票率の政党党首の独特な考え方のみが優先される現国会で改憲審議される事に強い抵抗感と不信感があります。『違憲』という印籠だけでなく、自分たちから投票率アップへの行動を起こすことも大事だと私は思います。

今理解しないと（はなちよ・東京都・55）

憲法は国の規範。私はこれがなかったり、おろそかにされている状態の国に住む不幸な国民をたくさん見ています。なのに理解が十分でないと感じるのは　日本は大丈夫という変な安心感があるからだと気付きました。だから今、どういう手順なのか、改正が必要なのかを学びます。ただ国会議員選挙が違憲状態であることと、わがままで私利私欲にしか頭にない議員のいる国会の是正のほうが先だと思うのですが。

そもそも国会議員の資格がない（ayaPa・神奈川県・39）

私は、投票価値が不平等な選挙をしている限り、国会議員と呼べないと思う。国民の代表者ではない。その人たちに憲法改正を進める権利はないと思う。最近の政治を見ていると、私の意見と乖離したことばかりが進んでいく。集団的自衛権反対だし、脱原発なのに、選挙で投票しても、大きな流れは変えられないとやや無力感を感じるが諦めてはいない。国が開戦へと突き進んでいった太平洋戦争直前の雰囲気に似ていて、うっすら恐怖を感じる。

正当性はないと思う（ＮＯＢＵ・神奈川県・52）

憲法に反する選挙や判決言渡行為などは、無効である。このことから考えると正当性はないといえると思う。最高裁で違法とされている選挙がいまだかって平然と行われている現状がなぜだかわからない。議員は国民のかわりに国を運営しているのであるから、民意が反映されなければならないと思う。しかし、私もふくめ「理解している」と答えられる人が少ないのが問題なのだと思う。

「NO」（手続きを理解していない）、「YES」（手続きを理解している）、いずれの回答をされた方にも、「憲法の条文に照らして、いまの国会議員には国会で憲法改正を議論する資格がない」ことをご理解いただけたようです。
 
【憲法98条1項に基づく「国政の無資格者」】が国会活動を行うことを許すことは、【憲法の規範性（ルール）の否定】、【法治国家の否定】です。
　しかし、「あさーかす」さんのご指摘のとおり、日本の最高裁は、『合理的期間の法理』によって、次の選挙まで、違憲状態議員（国政の無資格者）が、立法活動を行うことを許しています。

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国政の無資格者に立法行為を許すことは、運転免許試験に落ちた者に自動車の運転を許す（無免許運転）こと、医師国家試験に落ちた者（偽医師）に医療行為を許すことと同様、言語道断です。
 
憲法（『規範』）は、国政の無資格者が１秒たりとも立法活動を行うことを予定していません。しかし、憲法の予定していないこの【国家レベルの異常事態】が、今、日本で起きています。
この【国家レベルの異常事態】を止める唯一の方法が、最高裁判所が「憲法56条2項、憲法１条、憲法前文第１文前段が、人口比例選挙（1人１票）を保障している」旨明記した判決を出すことです。
 
昨年末の衆院選（小選挙区）の選挙無効裁判の最高裁判決は、この秋にも言渡される予定です。最高裁判事の定員（１５名）のうち、過半数が「１人１票の保障」を明言すれば、1人１票の選挙が実現します。
 
1人１票の選挙が実現すれば、「正当に選挙された国会議員による発議に基づき国民投票を行う」という、憲法の予定する憲法改正の手続きが実現します。
 
現職の最高裁判事のうち、「１人１票の保障」を明言しているのは、鬼丸かおる判事と山本庸幸判事です。
 
憲法改正の発議および国民投票は、来夏の参院選後をイメージしているとの報道があります。
 
憲法の予定する憲法改正の手続きのために、次の最高裁判決に何を期待しますか？　
まずは「憲法改正の手続き、理解していますか？」にYES、NOでお答えいただき、合理的期間の法理についてのご意見なども含め、最高裁に果たしてほしい役割に関するご意見をお寄せ下さい。


★升永議長の過去の円卓会議より
・「違憲・無効」判決。憲法で一票の平等（人口比例選挙）が保障されていること、
ご存じですか？
・一人一票のニュース、理解していますか？
・今、日本は一人一票でないこと、ご存知でしたか？