イー・ウーマン（ewoman）

未来を変えるのは人（＝教育）（シンゴパパ・静岡県・48）

ゴール4：質の高い教育が私が最も大切にしたいゴールです。未来を変える為には、今を支えている大人たちとともに、未来をつくる子どもたちの多くに知識と知恵を身につけてもらうことが必要です。そうすることで、貧困から抜け出す手だてを増やし、社会的にも「差別や貧困 のない世界を目指す」共通理解を得ることにつながると思うからです。

一つ選ぶのは難しいですが（mayupyon・東京都・44）

17のゴールは並列ですが実は複雑に絡み合い、多層的になっていると思います。たとえば、貧困をなくせば、2・4・6・10・16など多くの項目がゴールに近づくという風に。その中から敢えて一つ選ぶのは難しいですが、人がi生き物として生きるために最も必要なことは「2.飢餓をなくす」だと思います。ただ、飢餓をなくすには人間の力の及ばない自然環境の問題も含まれるので、貧困をなくすよりも困難かもしれません。

うちの子も、よその子も（rya・東京都・47）

この夏「うちの子も、よその子も殺させない」というスローガンをアチコチで見かけました。「うちの子だけは安全地帯に」「うちの子だけは勝ち組に」という特権階級を目指しても、「特権階級」は数が少ないからこそ「特権」なのであって、実際には「うちの子だけ」は多くの人にとって実現不可能、ということに気付けたのでは無いかと思います。貧困解消も安全も、経済の持続も、全体最適・全体の底上げから、だと思います。

マララさんの演説のようですが（まうやん・東京都・44）

私が気になるゴールは、4「質の高い教育」です。私は学生時代から社会人になってしばらくは副業として教育業に携わってきました。私自身も祖父の協力もあって好きな研究をするために大学院まで進めさせて貰えましたが、どんなに勉強したくても「女の子だから」と勉強できない環境は少し前の日本でもあったこと（私も理系に進む事に反対されました）。昨年のノーベル賞の演説も胸に刺さりましたが、教育は人々を豊かにするために絶対に必要だと思っています。

モノあまりの現代日本（四葉のクローバー・東京都・39）

ゴール12の持続可能な消費と生産に関心がある。私が子どもの頃は（30年位前）商店街の個人商店では欠品、売り切れなどモノが手に入らないこともあったが、仕方ないと納得していた。それがなぜ、大手のスーパーやコンビニになると管理がなってないと責任を追求するようになったのか？　なくても仕方ない、壊れたら修理する、地産地消、賞味期限が近い食品をホームレスへ配布する等、すぐに取り組める改善の余地がこの分野にはあるように思う。

平和の鍵（真打ち・栃木県・46）

私は、ゴール2: 飢餓をなくす・ゴール6：きれいな水と衛生を最優先課題と考える。理由は、生命に直結している為だ。空腹が満たされ、衛生面が保障された環境でなければ、他のゴールは目指せないのでは。また、大切にしたい項目は、ゴール４：質の高い教育だ。教育は自律の基本であると共に、国内外を経済で潤す。そして、他の項目全てを支える軸であると思う。

正しい夢を持てるようにする（blueberry53・大阪府・59）

ゴール4：質の高い教育が大切だと思います。世界各地の貧困地域で見られる子どもたちの問題は、読み書きの教育を受けていないということだけでなく、正しい夢を持てるような教育機会がなかったということだと思います。若いうちから銃をとったりするのは、作物を育てる喜びを知る、新しい技術を生かしたいと思う、誰かを助ける仕事をしたいとなど正しい夢を持てるような質の高い教育を受けられなかったからではと思います。質の高い教育を目指さなければ紛争も貧困もなくならないと思います。

16（にしひがし・茨城県・44）

精神的な基盤が安定していると、いろいろな困難を克服していく力を皆で出せると思います。それゆえ、16を支持します。

人間の本質の問題（tulip・海外・その他・43）

17のゴールはとても立派ですが、本質的な問題は人間の欲だと思います。世界には、「貧困をなくすべき」という価値観を共有しない人がいて、「たくさん働いた人が食料を得るのは当然」という考え方もあり、人の価値観を変えるのは容易ではありません。また、貧困をなくすには富の分配率と方法を変える必要があります。世界全体が共産主義的になれば可能かもしれないと思います。

残念ながらYESとは言えません（いまいくん・埼玉県・52）

私は以下のように考えます。世の中の争いごとのほとんどは貧困が原因で、その意味でもYESと言いたいところですが、特に貧困が深刻な発展途上国で実現が難しい。なぜなら貧困を脱するには教育が不可欠ですが（文盲の方は低所得な単純労働しかできない）、教育水準を高めることを欲していない層が国の実権を握っている場合があるから。この権力者層は民衆の知的水準が上がり多くの情報を得ることで自らの地位が脅かされることを恐れている。となると、解決の第一歩は民主的な政権作りからでしょうか。

「最も気になる、あるいは大切にしたいゴール」という投げかけに、たくさんの投稿が届いています。自分事として考えてくださって、ありがとうございます！その中でも「教育」が多数派のようですね。他に、2:飢餓、6：きれいな水と衛生、12：持続可能な消費と生産、16：平和、正義、有効な制度などが挙がっています。
 
それにしても、女の子を含めすべての子どもたちに教育をと訴えて昨年ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの影響力はすごいですね。マララさん、先月25日にニューヨークの国連で開かれた「持続可能な開発サミット」の場で、193人の若者たちとともにスピーチし、世界の首脳たちに国際公約を果たすことを求めました。マララさんのメッセージ力と行動力から、つくづく「未来を変えるのは人、その人をつくるのは質の高い教育」と感じさせられます。
★マララさんのスピーチ【動画】
 
YESのmayupyonさんの指摘にもある通り、17の分野はどれも絡み合い多層的に重なり合っていて、どれか一つがほぐれると他の課題も解けて行くという関係にありますね。それならば、それぞれが他の課題にも目配りしながら、自分の関心領域と最も重なるテーマに取り組めば、それがやがて全体のシステムの変革につながる……そんな風に希望が持てるのでは？
 
そこで皆さんにお聞きします。皆さんが気になる分野・関心領域で、取り組みたいこと・自分にできることをどうぞお寄せください。たくさんの投稿をお待ちしています！




★根本議長の過去の円卓会議より
・国際女性の日、知っていましたか？
・グローバルな課題、関わっていますか？
・「難民」について、意識したことありますか？

• 2015.10.21
• 根本かおる 国連広報センター所長