イー・ウーマン（ewoman）

少子化が叫ばれ、久しくなります。子どもの誕生は増えているでしょうか。女性の所得が高いほど、生まれる子どもの数が増えるといわれています。女性活躍推進法の施行が開始され、働く女性が産みやすくなる社会を期待します。
 
一方、働きはじめる前の女子たちの、予定外の妊娠出産については、あまり知られていません。
日本では、一週間に約250人の10代の出産があります。年間で12913人(2013年)の新しい命が10代から生まれています。
毎日80人の10代女子が妊娠し、40週間後に産む子は35人、途中で産まない手術を受ける子は45人です。
22週以降は、誰かに「助けて」と受援力を発揮できたとしても、選択肢は出産だけです。
 
中絶を希望しながら妊娠する子はゼロ人です。
女子一人で妊娠する子もゼロ人です。
デートDVも、レイプも「助けて」と言えない精神状況に追い込まれます。
 
また、日本の20代女子の死亡原因1位は自殺、2位は子宮頸がんです。
10代からアプローチすることで減らせる死ではないでしょうか。
 
未来の母は、今の少女たち。
自己決定できる健康な女性に成長できる道を、10代女子の未来を、私たちが護り、応援していく必要があります。
 
10代の出産、一週間に250人。
あなたは、知っていましたか？
どのように感じますか？


★大葉議長の過去の円卓会議より
・働く女性と出産タイミング。考えたこと、ありますか？
・10-20代に、妊娠・出産のこと教えられますか？
・養子縁組に、興味がありますか？

• 2016.01.29
• 大葉ナナコ 株式会社バースセンス研究所　ベビー＆バースフレンドリー財団　理事長 公益社団法人　誕生学協会　代表理事