イー・ウーマン（ewoman）

政治参加に注目（おれんじ７８・神奈川県・38）

政治への参加に注目したいです。上位国をみると政治への参加と、総合順位の相関が他のサブ指標より強いようです。女性の政治参加が増え、ジェンダーフリーな政策が実現するようになれば、経済活動についても自然に結果がついてくると思います。できることは、まずは投票したいです。また、一定期間少なくとも比例代表では候補者を男女同数とすることや、クオータ制度などを導入してほしいです。

クォータ制で数を増やす（月のしずく・京都府・43）

職場で女性活躍に取り組んでいますが、大変風当たりが強いです。極端に女性が少ない部署があるので女性限定採用も実施するのですが、能力のない女性を採用するのかと必ず猛反発にあいます。無意識の差別を乗り越えて、女性を増やすにはやはり限定採用も必要だと思うのですが、なかなか理解されません。政治・経済分野で女性が活躍するにはまず数を増やす必要があり、それには法律でクォータ制を取り入れるしかないかもと思っています。

危機感しかない（レッズ・埼玉県・35）

このままでいいのかという危機感でいっぱいです。今年の順位も気になりますが、10年前と比べて4分野とも順位を下げているのも気になります。日本が悪くなっているというよりは、世界は少しずつ改善されているのに日本は遅れていると思いました。言うまでも無く、何より「経済活動への参加と機会」「政治への参加」の分野で少しでも結果を残す必要があると考えます。どちらも今までも指摘されていたものです。もう待ったなしです。

手近な改善点は幾つもある（imagadaiji・42）

配偶者控除廃止案にワクワクしていましたが、撤廃され凄く残念でした。水面下で配偶者控除廃止に賛成している女性は、山ほどいると思います。103万円の壁を考慮せず働く方が生涯賃金は上がるのに、働かない方が得をする誤った意識が刷り込まれていると考えます。あと、日本人特有のきめ細やかさが足を引っ張っているのでは？北欧の女性会社役員を取材した映像で、定時に帰宅し子どもと遊び夕飯は本当に簡単な料理を作られていました。思わず和食を作る際の手間を想像し考えさせられました。

女性の仕事からの解放を求む（ラビット・東京都・37）

「女性としての仕事」からの解放を求めます。学校ではPTA・保護者会、家では家事（毎日の料理、片付け、洗濯）やイベント（七五三）、親戚付き合い（お歳暮、年賀状）が、自分の頭を占有しています。男性とシェア、アウトソーシング、不必要なものは排除できれば、女性にとって、仕事への考え方ももっと前向きにできると思います。解放されない限り、既婚女性は「やることがある」が前提で、やりくりしてまで、仕事をしようという人は増えないのだろうと思います。

格差も女性に押し付ける現職場（せいら・東京都・47）

私の上司は同い年の多言語話者で理系のエキスパートです。50名弱の部門で課長職以上は彼女を含め2名いますが、その他約15名いる女性のうち10名以上が派遣社員で全員が課長職お給料の1/4以下の手取りです。専門性や経験などでピラミット型になるとはいえ、男性の上層部/一般レベルの格差の方が遥かに小さいです。これじゃあランキングが上がるはずないと確信できますね。三年前までは女性比率も5％以下で、うわべ女性活躍の好例です。

やはり経済格差に注目します（m yukie・神奈川県・53）

自分が学生だった頃より、優秀な女子学生は確実に増えていると思います。まずは、社会に出るための就職が第一関門でしょう。この時点で能力を適正に評価してもらうことが必須です。それから、男女平等の社風を作っていただくこと。これは、見かけや女性優遇ではなく、男性職員に積極的にアプローチして意識改革して欲しいです。働き続けられる制度や環境が整えば、女性の経済力アップは確実です。でもこれって2-30年前から言われてきたことですね。

マッチング（n.dan　・広島県・42）

結婚出産後も仕事を続けている者として、どうしても経済が気になります。賃金格差、労働格差、意識改革がまだだと感じます。教育からの流れもあるかと感じたのは、ある程度の教育を受けてきた人達は、女性も仕事を続けている人が多いことです。今の時代、子どもたちの選択は増え情報もつかみやすくなっています。経済と教育のマッチングが近道ではないでしょうか。

男女関係なく国民の意識改革（黒船・神奈川県・49）

私の同僚男性には、家事も育児も奥さんよりこなすくらいの人が複数いる一方、女性は相変わらず、専業主婦志向だったりする。フルタイムで働いて家事も育児もしていく自信がないのだそうです。確かに今の日本の働き方だと、フルタイムで家のこともするのは無理があります。男性が家のことを犠牲にしてきた働き方を変えること。現在の男性中心の経営陣･管理職の中の女性割合を増やし、男性では評価仕切れない女性の効率良さや業績を評価する。もっと女性も管理職を目指す意識改革が必要です。

これが実態（えこりん・神奈川県・40）

男女平等と謳いながら111位、これが実態。自分でも「ニコニコかわいい女の子」を装っていた方が丸く収まる場面を多く経験した。要は「男性を立てて女性は我慢」した方が円滑に物事が進む。そのような経験から自分の意見を通したり活躍することを諦めている女性も多いのでは？ 真の男女平等になるには個人の潜在的な意識レベルでの改革が必要。女性リーダーが多く活躍し、その実態から男性もメリットを実感する。その実感を積み重ねていくことで個人の意識も変わっていくのではないか。

たくさんの熱い投稿、有り難うございます。私は、ロサンゼルスに到着し、早くもメディアから女性活躍の取材を受けました。日本は、注目されていますね！

本日の投稿を読むと、政治と経済、がポイントだという方が多いです。おれんじ78さんは「政治参加」そして「クオータ制度などを導入してほしい、とのこと。
月のしずくさんも「クォータ制」とのご意見です。また、大切な「無意識の差別」も指摘されています。

クオータ制とは、ある一定の割合を決めて、たとえば女性、の採用を決めるものです。これに反対する意見は、「能力が無い人が、人数枠があるから入れるなんてナンセンス」というものです。が、何をもって「能力がない」と言うか、ということもあります。今までの男性的な目で見るとダメでも、実際はそうじゃないかもしれない。それに、そもそも男性には既に長年の暗黙のクオータ制があって、8割、9割が男性になるようにしてきたのです。男性だから、という理由で昇進した男性はたくさんいるでしょう。ですから、あまり嫌がる理由も無いかもしれません。私個人は「自然増しなかった日本」だから、これからの10年等の時限法としてクオータ制を導入した方がいい、と思っています。

「無意識の差別」については、イー・ウーマンでは企業向けの研修も提供していますが、自分の無意識の偏見を知ること＝気付いて、行動を変えることが大切です。たとえば、imagadaijiさんは「日本人特有のきめ細やかさが足を引っ張っているのでは？」。そして、ラビットさんは「PTA・保護者会、家事、七五三、親戚付き合い」が女性に多い。黒船さんは「男性が働き方を変える」ことや「女性も管理職を目指す意識改革」、そして、えこりんさんは「女性は我慢した方が円滑に物事が進む」から「意識レベルでの改革が必要」とのことで、皆さんが言っているのは、習慣化されている、無意識の偏見。相手に対して偏見を持つ場合と、自分に対して過小・過大評価する場合とがありますが、どちらもダメですね。正確に言うと、「あなたは今幸せですか？」と問いかけ、「いいえ」だった場合、自分の仕事や役割について、今一度考えてみる必要があるでしょう。

m yukieさんの「就職が第一関門」と、n.danさんは「経済と教育のマッチングが近道」と、特に大学と企業の関係。近々、大学の就職課の職員と企業の採用担当の方々600人にダイバーシティ講演があるので、その時にしっかり伝えようと思いますが、大学側も女性がしっかり働くことを理解し、期待し、企業側も、今までの偏見を捨てて女性を採用する必要があるでしょう。世界的に、女性が役員に多い企業は、利益が高いのです。つまり女性を雇用している企業は、儲かっているということです。クレディ・スイス社の最近の報告書によると、アジア太平洋地域の企業評価額100 億米ドルを超える265 社を調査したところ、取締役会に女性取締役が1 人 以上いる会社は2006 年から2016 年の間に株価が58％も上昇しているとのこと。

ですから、日本は「女性活躍法」を使って企業チェックをしていかなくてはいけないのです。企業はどんな目標を発表しているのか。どんな行動計画を発表しているのか。せいらさんの「課長職お給料の1/4以下の手取り」「うわべ女性活躍の好例」は、大切なポイントです。企業の中で、女性が役職についていても、広報としてメディアに出ていても、その女性の給与を調べることをしないと、給与変わらずで役職だけ高くなっているということもあります。

レッズさんは「危機感でいっぱい」「世界のスピードより遅いということでは」との指摘。きっとその通りでしょう。では「働く人の円卓会議」、今週最後の議論は、女性活躍法は、どのくらい役に立っているのかを見てみましょう。あなたの気になる従業員301人以上の企業のホームページを見てください。どんな目標と行動計画が書かれていますか？　「この目標や行動計画はいい」という点と、「この目標？」という企業と、できれば、いいと思う企業、ダメだと思う企業の両方の事例を探していただき、投稿してくださいませんか。合わせて、厚生労働省「女性活躍推進サイト」の見やすさ使いやすさ／悪さなど、気づいた点もご指摘ください。



★北米での講演予定
（一部です。その他もURLわかり次第フェイスブック等に掲載しますね）
・11月3日：アジアソサエティ
・11月4日：UC バークレイ

★WEFの男女格差のレポートは、こちらからお読みいただけます。



★佐々木議長の過去の円卓会議より
・世界男女格差101位。日本が女性リーダーを増やす方法、ありますか？（2012年11月実施）
・4月1日施行「女性活躍推進法」。期待していますか？
・女性は日本を救えると思いますか？

• 2016.11.02
• 佐々木かをり 株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長、株式会社ユニカルインターナショナル 代表取締役社長