イー・ウーマン（ewoman）

　恋愛と結婚の関係、古くて新しいテーマです。そして、結婚と恋愛は別かどうか、一昔前と今では、大きく意味が違ってきています。
 
　25年ほど前、トレンディ・ドラマが華やかなりしころ、「結婚を考えないで恋愛を楽しむ」人が増えました。好きになった人同士が愛情を確かめ合うのが恋愛で、打算が入り込む結婚なんて、本当の恋愛ではない。また、実際にどの程度あったか分かりませんが、不倫ドラマブームもありました。つまり、恋愛したら結婚するもの、という当時の常識に逆らって、結婚なしの「恋愛」を楽しむことこそ、重要という価値観が強かったのです。
 
　しかし、今は、別の意味で、恋愛と結婚は別と思う人が増えているようです。
 
　「婚活」で結婚した人を調査する中で、恋愛を省いて早く結婚したかった（そして妊娠したかった）という人によく出会います。国立社会保障人口問題研究所の出生動向調査（2015年）でも、「交際相手はいらないが、結婚したい」という人が、交際相手がいない未婚者の中で約半数に達しています。つまり、「恋愛なしでいいから結婚したい」という人が増えているようです。学生に聞いても、恋愛感情なんてどうせ冷めるんだから、相手を理性で選んで結婚したいといった意見を聞くことが増えました。
 
　では、みなさんにとって、結婚には恋愛感情が不可欠だと思いますか。それとも、恋愛感情なしで結婚するのもアリでしょうか。その理由とともに回答お願いします。既婚または独身など、ご自身の状況や体験も教えてください。

★山田議長の過去の円卓会議より
・自治体の婚活支援、賛成ですか？
・日本男性の草食化は、よいことだと思いますか？
・景気がよくなると、あなたは幸せになると思いますか？

• 2018.06.22
• 山田昌弘 中央大学 文学部 教授