イー・ウーマン（ewoman）

義務化で意識改革（abbyi・神奈川県・41）

義務化することで、男性が育休を取るのは当たり前という風土の醸成につながるのではないかと思います。本来は、義務化しなくても誰もが自発的に育休を取る環境であるのが理想的だと思いますが、カネカの様に会社から拒否されるケースや、周囲の人から｢男が育休を取るなんて｣という無言の圧力を受けるケースも少なくないと思うので、現段階では義務化もやむを得ないと思います。

根本の意識改革には必要かも？（地球交響曲・大阪府・42）

夫婦共働きが増え、男性の育児休業も報道を通して耳にする様にはなったものの、実際には制度としての必要性が男社会の悪影響か改善されて居ない面があるので、国からの制度としての縛りの方が、お上からのお達しだと頭の固い面々も受け入れやすくなるし、パタハラ予防にも幾分かは役に立つかと思いました。後は、子どもが出来てからの夫婦の働き方や片親などの状態に合わせての育児休暇を色々選べる形もあればと思いました。

義務化でもしないと変わらない（こはく・東京都・46）

女性は自身が出産するためいやおうなしで育児の必要があり、育休も必要だから要求します。けれど男性は、もはや専業主婦が子育てに専念できる時代ではないにも関わらず、育児に参加する、育児を手伝う、という意識から進化しません。義務化でもしないと男性の育児に対する意識は変わらないと思います。子どものいる男性だけでも変えていけば、組織も変わっていく。と信じます。

意識を変えるには荒療治がいる（Jerryb・東京都・52）

義務化すれば「とるかとらないか」ではなく「いつとるか」の問題になります。これは女性と同じ条件であり、女性は出産時期によってほぼ固定されますが男性は若干柔軟に設定できる分運用もしやすいのでは。義務化で育児休職が若手既婚者全員のものになれば、今までのような働き方では残る人にしわ寄せがきてしまうので、そうならないよう働き方の大きな改革につながるでしょう。そうなるといいなと私は思っています。

当たり前の時代が来るために。（空と風・神奈川県・50）

夫婦共働き、夫婦共に子育てするのは当たり前になっていくのだと、15歳の息子たちには言って育ててきた。義務というと強制・命令のような意味も含まれているように感じるが、現段階では義務化と言った強い言葉を使わざる得ないのだと思う。そういった意味で賛成である。15歳の息子たちが子育てする頃には当たり前になっていると思うが。

自発的な企業努力には限界がある（黒船・神奈川県・52）

本来なら、義務化などしない方が良いのかも知れません。しかし、202030もそうですが、自然の流れに任せていたら、状況が好転する前に日本社会が立ちゆかなくなるのではないかと思います。先日、知人の米国人男性に「日本のダイバーシティ推進は、気候変動よりも遅い」と言われ、思わずその通りだと言わざるを得ませんでした。ある段階で、ドラスティックに変わる仕掛けが必要で、今がその時だと思います。

やむなし（shosho・京都府・53）

罰則的なルールを適用することは好みではないですが、これだけ育休が一般的になっているにもかかわらず、男女比が大きい状態を改善するにはこのようなルールもアリと思います。とはいえ未来永劫の絶対ルールにするのではなく、期限付きにするとか、見直し日を設けるとか、流動的にしてほしいです。

育休義務化は危険（ナカサワ・東京都・49）

男性育休の制度が先走ると、今回の育休明けの見せしめ人事のような例につながると思います。現在の長時間労働の改善、フレキシブルな働き方の普及、育児参加を男女平行で進めること。その結果としての男性育休取得率アップなら良いのですが、まず育休から進める手法には賛成できません。

義務化に含まれる内容による（himik・神奈川県・50）

男女を問わず育児休暇をきちんと取得できるようになることが望ましいことだ、と思います。ただ現時点で私が分からないのは、このような義務化によって生じる影響です。私の勤務先では、育休を取るスタッフがいる場合、部署のノルマは変わらないのでより少ない人数で同じかそれ以上の成果を出さなくてはいけなくて、正直とても負担に思っています。

「義務化」でない道を!（hongqiao・群馬県・53）

男性の育休取得賛成です。ただ「働く」が抜けた働き方改革には疑問です。女性もそうであるように、子どもと過ごすことが大好きなパパは、仕事も大切に考えているパパであることも多いのではないでしょうか。日本全体の生産性を落とすことなく、柔軟に働くことを積極的に模索できればと思います。

初日から熱い投稿をありがとうございます！　皆さんのご意見をみると、男性の育児休業義務化に賛成が7割強。この数字は、改革への強い希求を表しているかと思います。「義務化でもしないと、男性の育児に対する意識は変わらない」（こはくさん）、「ドラスティックに変わる仕掛けが必要で、今がその時」（黒船）といったものです。
 
こうしたコメントをみるなか、私は以前スウエーデンで取材した共働きカップルのことを思い起こしました。まもなく生まれるわが子を待ちわびる男性は「育休は3カ月とる」と楽しそうに話してくれました。私が思わず「3カ月も」と聞き返したところ「職場では普通のことだけど」と怪訝な顔をされてしまいました。ちなみにこの二人は入籍前のカップルでした。
 
スウエーデンでは、男性の育児休業取得率は9割に達します。その背景には、男女の賃金格差が小さく、育休中の収入補てんが手厚いことがあります。また、両親に与えられる育児休業のうちパパしか取れない育児休業が約3カ月あります。ご承知の通り、北欧では男性の家事・育児参加も進んでいます。これを促したのが、男性の育児休業取得だったといいます。まさに意識改革の契機となったのです。
 
みなさんのコメントを拝見しながら、日本でも男性の育児休業を義務化することで、職場の意識改革、そして家庭での家事育児参加が一気に進むだろうと想像しました。
 
一方で、義務化には反対という慎重派も3割います。もちろん男性の育児休業取得には賛成だとしながらも「今回の育休明けの見せしめ人事のような例につながる」（ナカサワさん）、「より少ない人数で同じかそれ以上の成果を出さなくてはいけない」（himikさん）と懸念するのです。　
 
この他、男性の育児休業義務化には、中小企業の負担増を心配する声が上がります。また男性のほうが収入の多い家庭が多いため、収入減で家計がたちゆかなくなるケースも出てくると指摘されています。
 
これらを考えると慎重に議論を進めることが必要でしょう。さて皆さんの職場では、パタニティハラスメントを含め、「男性が育児休業を取りにくい雰囲気」がありますか。見聞きした事例も含めて、投稿をお待ちしています。





★野村議長の過去の円卓会議より
・入試、就職、昇格で 「女性差別」と感じたことがありますか？
・フェイクニュースにだまされない自信、ありますか？
・定年を意識したことがありますか？

• 2019.07.29
• 野村浩子 ジャーナリスト・淑徳大学教授