2020年1月24日、World Health Organizationは、新型コロナ肺炎に対して、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC:Public Health Emergency of International Concern 日本ではフェイクと呼んでいます)を宣言しませんでした。PHEICは、WHOによる感染症対策活動に国際法上の根拠を与える「国際保健規則」に基づく公衆衛生対策の切り札的宣言です。新型インフルエンザなどの感染症や化学物質の汚染(たとえばバイオテロや核兵器)などの発生といった国際協調が必要な事態が起きた際に
(1)事態の深刻さ
(2)予測不能あるいは異常な事態かどうか
(3)国際的に広がる危険性
(4)旅行や貿易活動を疎外するリスクの評価
などをもとにWHO事務局長がPHEICを宣言するか認定します。