イー・ウーマン（ewoman）

新しい働き方の追い風に！（フラットさん・46）

企業に勤務です。在宅勤務制度はありましたが、部署や上司によって活用度合いはバラバラで、私の部署は出社するのが当たり前、在宅勤務をする＝評価が下がるという状況でした。しかし、今回の新型肺炎を受けて一変しました。会社として在宅勤務制度の活用がアナウンスされ、会議も電話会議参加の選択肢が増えてきました。仕事の効率は、あまり変わらないか、多少アップしていると思います。制度の利用は、人によります。私はフル活用しています！

本日テレワークです（ナカサワ・東京都・50）

メーカー勤務です。ここ半年ほど、ボランティアや、子どもの学校行事と両立するために週一回程度の在宅勤務をしています。私が推進事務局となってテレワーク制度を導入したこともあって、積極的に活用することで、いろいろな働き方のバリエーションを示したいと思っています。集中して作業したいときは在宅の方が効率よく進められると実感しています。今回のコロナウィルス対策で、社内でも在宅勤務への感心が高まってきました。

研修がWeb開催に切り替えに！（うさぎとねこ・大阪府・50）

キャリアコンサルタントとして「カウンセリング」や「社員研修」などの対面サービス業をしています。今回の騒ぎで急遽、研修をキャンセルする企業が続き、在宅勤務というよりは自宅待機状態になりました。健康第一とはいえ、収入がなくなるのは死活問題と困っていたら、続々と「Web配信で実施する」と連絡が入っています。リアルなコミュニケーションには劣るかもしれませんが、マスクをするよりも表情も見えるし話もしやすい。これを機にテレワークが一気に進む予感がしています。

最後は自分の判断（miko87・東京都・47）

ちょうど今週、テレワークデーが事業部門として実施されました。ですが、社内の数々の会議体に対して明確な指示はなく、中途半端な施策という印象です。管理職のため、自身はどう振る舞うのが正解か悩みます。

やろうと思えば在宅できますが（おれんじ７８・神奈川県・41）

会社は、在宅や時差出勤を推奨し、リモートアクセス環境もありますが、本社で対策策定する立場としては日々議論が必要です。今週は、深刻化する前に早く議論を進めることを優先しました。

新入社員に仕事をさせられない（cheetan・千葉県・50）

制度はあり、利用してきました。今は制限が取り払われ、積極利用が推奨されています。が、在宅で出来る仕事と出来ない仕事があります。自分の仕事は携帯電話さえ追加で支給されれば在宅でもほぼ問題ありませんが、メンターをしている新入社員はまだ一人で仕事ができないので在宅ではどうにもなりません。

会社に制度がない（おがわ・東京都・57）

会社に在宅勤務制度がなく、東日本大震災の時にもオリンピックに向けても、会社は休暇を割り当てる方針を出しました。今回は、今のところ通常勤務です。自分の業務内容、会社のインフラ状況、および自分がメインでやりとりがあるグループと異なる事業所に勤務している（やりとりは主にメール、電話、電話会議）を考えると、在宅勤務は可能な状況にあり、制度があれば利用したいところです。

国内は未対応（まおにゃん・茨城県・56）

海外への渡航に関しては制限されていますが、国内に関しては未対応です。まだ周りに患者がいないということもあると思います。実験などは無理ですが通信環境は整っているので、データ整理、報告書作成、WEB会議は可能です。

現場があるので難しいです（カリブ・51）

工場勤務の管理職ですが、現場を見ないと仕事ができないため、このような状況でも在宅勤務は考えられません。なので、マスク、手洗い・うがい、アルコール消毒で、しっかり対策をしています。

ハードとソフトの問題です（nch・神奈川県・58）

わたしの仕事は図面を書いていますが、専用ソフトとそれを動かすハイエンドクラスのPCが必要です。メールやら文書作成やらの業務だけなら家のPCでも十分ですが、仕事をする環境が整っていません。在宅勤務もあこがれますが、だらけてしまいそうです…。

職業柄…（ま・東京都・55）

教員です。現在は授業がない期間で、それでも色々と職場でしなければならないことがあります。新学年が始まったらその時点でどうなるか分かりませんが、基本的には難しいと思います。東日本大震災の年は授業開始を後ろ倒しに出来ましたが、今年は今のところはオリンピックの為にそれも出来ません。

医療業には無理です（まうやん・東京都・48）

医療業というのため、院内でコロナが発生し外来閉鎖でもしない限り無理です。私の勤める病院は、主に重症小児もしくは妊産婦が患者のメインなため、新型肺炎と診断された患者は受け入れ拒否なのだそうです。しかし通勤や日々の業務で感染のリスクは低くありません。在宅ワーク出来る方がうらやましい限りです。

私は、テレワーク(在宅勤務も含む)のコンサルティング会社を経営して12年になります。最近は、東京オリンピック・パラリンピックの交通混雑緩和に向けて、テレワーク導入の気運が高まり、講演の依頼も増えています。

そんな私の、最新の講演テーマは「テレワークの壁」。図のように、テレワークには乗り越えるべき「壁」が多くあります。この壁を乗り越える企業が、これからの時代を生き抜くことができる・・・的なお話です。



この壁の中で、今、多くの企業が「滞留」しているのが、2つめと3つめの壁の間。
つまり、「制度は導入したけど、利用しにくく、効果がでない」状況の企業が増えてきているのを実感しています。
「せっかく導入したのに」と悩む企業もあれば、「制度を入れて安心」してしまっている企業も少なくあません。

そんな日本の企業が「動かざるを得ない」状況が、今まさに、発生しています。
「テレワークが可能な企業」は、早期から「全員在宅勤務」を実施し、「制度はあるけど、制限が多い」企業は制限を緩和し始めています。
そして、「在宅勤務制度がない」企業も、社員の安全と企業の未来のためにその必要性を認識し、これを機会とし、動き始めるでしょう。

今回のテーマ『新型肺炎。在宅勤務できていますか？』は、現時点で、YESつまり「在宅勤務ができている」人は約3割、NOは7割です。でも、みなさんおひとりおひとりからいただいた生の声を拝見すると、まさに、今の企業の動き、決断、戸惑いが、見えてきます。

制度はあったものの「在宅勤務をする＝評価が下がる」という状況が、新型肺炎を受けて一変したという、フラットさん(神奈川県)。
今回のコロナウイルス対策で、社内でも在宅勤務への感心が高まってきたという、ナカサワさん(東京都)。

今回を契機として、「導入済み企業」に潜んでいた課題が浮き彫りになり、「効果を出す壁」を乗り越えてほしいですね。
また、「在宅勤務というよりは自宅待機状態」の企業が多い中、「Web配信で研修」という判断が増えているという、うさぎとねこさん(大阪府）。
「Web会議だと表情がわかりにくい」とよく言われていますが、今回のように、『マスクをするよりも表情も見える』というのは確かに、その通りですね!

テレワークが推奨されつつも明確な指示はなく、中途半端な施策で管理職としてどうするか悩ましいという、miko87さん(東京都)
在宅勤務しようと思えばできるけど、会社としては慎重になり議論中とのおれんじ７８さん(神奈川県）。
在宅勤務の利用制限がなくなり、積極利用が推奨されているけど、メンターをしている新入社員さんは難しいという、cheetanさん（千葉県)。

会社側としても、この緊急事態にどう対処すればいいかを悩んでいるのがわかります。ただ、今回のことは、「非常事態」であると、私は考えています。議論や検討の時間すらも、リスクを高める危険性があります。「どうすればできるか」ではなく、「とにかく実施して、課題に向き合う」というのが必要な段階かもしれません。ぜひ、引き続き、ご意見をいただければと思います。

ハードとソフトがそろわないので、難しいという、nchさん(神奈川県）
国内については、まだ未対応という、まおにゃんさん（茨城県）
会社には、在宅で仕事ができる制度はなく、非常時には休暇を当てる方針。
業務的には可能なのに、できていないという、おがわさん(東京都）。

制度が無くても、「トライアル(試行)」という形で実施することもできます。ぜひ社内でも声を出して「テレワーク導入の壁」を乗り越える気運を作ってください。

現場の対応があるので、難しいという、カリブさん(新潟県）
教員のため、基本的には在宅勤務ができないという、まさん（東京都)
病院に勤務しているので無理、というまうやんさん（東京都）
職種的に在宅勤務ができない、という意見は少なくありません。確かにすぐには難しいかもしれませんが、「在宅勤務ができなくても、感染対策として何ができるか」を、私もアイデアを出したいと思います。

今、新型コロナウイルスの感染予防として、在宅勤務ができていますか？
できている方も、できていない方も、どのテレワークの「壁」の前にいるのか、今の状況や課題を教えてください。そしてこのような非常事態の中で、その課題を乗り越えるには何ができるのか、みなさんの状況、みなさんの会社の方針なども踏まえ、一緒に考えていきましょう。


★田澤議長の過去の円卓会議より
・「テレワーク・デイズ」って知ってますか？
・テレワーク、あなたの生産性上がりますか？
・在宅勤務、したいですか？

• 2020.02.24
• 田澤由利 （株）ワイズスタッフ代表取締役、（株）テレワークマネジメント代表取締役