イー・ウーマン（ewoman）

少し前の自分との競争（あきんぼ・東京都・53）

2年半前に久しぶりにジム通いをはじめ、毎日アクティブなスタジオレッスンに出つつ、週に１度はヨガを取り入れたレッスンにも出て、自分の体の調子を確認する生活をしていました。今もジムを休んでいるので、覚えているヨガの動きを時々やっています。ワクワクするのは、活動量計のデータで少し前の自分の体力よりもアップしているとわかったときです。疲れているときは無理せず、元気な時は周囲が驚くほどの活動量でスポーツバイクとランニングを楽しんでいます。

ちょっとした新しいこと（ひるね・東京都・53）

以前の私は仕事に介護にと多忙だったので、ほとんど毎日外食でした。自粛生活で時間もできたので適当に料理を始めましたが、ある日、YouTubeをお手本に魚を美しくさばけたときに感動！意外なほどにハマってしまい、旬の魚を調理するのが楽しみに。大きな挑戦ではないけれど、ちょっとした新しいことが自分をワクワクさせると感じています。でも不安を手放すことは苦手で、すぐに先のことを考えがちなので「今、この瞬間に意識を向ける」ことがもっとできればいいなと思っています。

比べない暮らし（真打ち・栃木県・50）

以前にも述べたが、私は他人と比較しない生き方をしてきた。子どもも周りと比べず育てたが、その一番の理由は、比較が発展的な考えの弊害になる為だ。比べ癖がある場合、どうせなら比較対象を「昨日の自分」にしてみてはどうだろう。また、心地良く暮らすには、付き合う人を選ぶことがとても大切だと感じる。無理しない人付き合いが出来れば、自ずと大抵の物事への調整が身に付き、結果 心地良い暮らしが整うように思う。

日常のちょっとしたこと（黒船・神奈川県・52）

自分にとって、何がワクワクすることか考えてみました。大きな仕事を任されたり、挑んだり、それはそれでワクワクし、成功すると大きな喜びがあるのは確かです。ですが、最近の自粛生活で気付いたことは、日々のちょっとしたことをきちんとこなすことこそ、ワクワクしたり心地よかったりすると言うこと。たとえば、朝5時に起きて太陽礼拝をしたとか、夜の内に洗い物を片づけていたので朝スッキリ起きれたとか。日々のちょっとした積み重ねが、ワクワクして丁度心地よいです。

見つめ直す機会に（パフィンドーナッツ・埼玉県・51）

自分のワクワクやちょうどよいという感覚を持って生活するとはどんな事なのだろうか？、全く想像つきません。自分の気持ちは二の次です、日々の生活を送るために精一杯です。が、自分を大切にしないといけないですね。

今回の質問は「自分のワクワク・ちょうど心地良いを知っていますか」でしたが、最後の質問に対しても多くの方からご意見を頂き、非常に嬉しく思います。
皆さんそれぞれに「ワクワク・ちょうど心地良い」を日常の中に見付けられていて、素晴らしいです。
自分の中に「ワクワク・ちょうど心地良い」が沢山見付けられると、自分が既に満たされている事に気が付けて、幸せを感じられます。
 
ひるねさんは、不安を手放す事が苦手だという事ですが、不安を感じる事自体は防衛本能なので、悪いわけではありません。不安に囚われて苦しくなるのであれば、その不安を手放した方が楽ですよ！という事であって、自分を追い詰める必要はありません。
一つあるとすれば、不安を感じた時に「あ、私不安を感じているな。なぜこの物事について不安があるのだろう？」と自分を客観的に観察し、分析すると内観に繋がります。不安を感じた事が、自分を見つめるきっかけになったと、捉えられるようになります。
 
また、パフィンドーナッツさんは、日々の生活を送るために精一杯で、自分の気持ちは二の次との事ですが、現代では同じ状況の方が多いのではないでしょうか。忙しい時というのは、「やらなければいけない事」で頭の中が一杯になります。絡んだ糸の様にごちゃごちゃになってしまって、他の思考を入れる余裕がなくなったり。ですが、そういう時には「あればあるで良し、無ければないで良し」を思い出して下さい。
 
「やらなければいけない事」は、本当にやらなければいけないのか？　糸を解す様に「やらなければいけない事」を一つ一つ見直してみて下さい。少しでも手放せる事を見付けられると、余裕が出来ます。その余裕（スペース）は、今度は自分のために使って下さいね。きっと、自分のワクワク・心地良いが見付かります。
 
私の手放せていない事を例に挙げます。私はフローリングがベタベタする事が嫌いで、毎晩必ず拭いています。忙しくて、本当はやりたくない時にも自分に課して拭いています。これをヨガ的に考えると、あるがままは「フローリングがベタベタする」です。ベタベタする事は、良くも悪くもない。ただの事実です。拭いても拭かなくてもいい。それでも私は「毎日拭く」事にこだわりを持っている為、辛い思いをしているのです。
 
解決策は、私にとってフローリングがサラサラしている事は「心地良い」ので、負担にならない範囲で拭けば良いのです。心地良さが満たされ、こだわりも手放す事が出来、心穏やかに過ごせます。
非常に些細な事を例に挙げましたが、この分析は他の事にも当てはめられるので、皆さんも是非試して下さい。
 
さて、皆さんは社会・家庭等さまざまな所で働かれていると思います。「働く」事の意味を考えた事はありますか？「働く」という言葉は一説によると、「傍が楽になる」から来ているそうです。人を楽にする為に働くんですね。ヨガでも「奉仕の心」は大切にされています。その傍（人）の中に、「自分」も入れて欲しいと私は願っています。
働く事は傍が楽になる。それは、奉仕する事により、相手が幸せになる。そして、社会に広がれば活性化されて平和になり、自分自身も磨かれていく素晴らしいものです。ですが実際、働く事で自分を犠牲にしている方はいませんか？　働く為に生きるのではなく、生きる為に働きたいものです。
 
今回コロナ禍によって、時間差通勤やリモートワーク等様々なものを試した事により、以前のやり方でやり続ける必要が無いものも見えてきました。
必要の無いものは手放しませんか？　今は混乱期でなく転換期と考えれば、より良い方向に進めるのではないでしょうか。進む為には課題も出てきますし、決断に困る事もあると思います。その時は、ヨガの考えである「受け入れて、手放す」を思い出して、実行する事が大切だと思います。
 
いきなり、大きな事を変えようとしても難しいですが、まずは目の前の事から始める。個々が自分自身と相手（傍）を思いやる。そして、行動する。小さな事でも増えていけば、いずれ大きくなります。そして思いやりが、日本・世界中に広がれば素晴らしい世の中に変わっていくと思います。
 
ヨガは行う場所を選びません。スタジオでもオンラインでも歩いていても行えます。身体を動かしても良い。瞑想しても良い。生活の中に見出しても良い。自由なものです。既にヨガをやられている方、今回初めてヨガに触れた方、全ての方にとって、ヨガが自分を見つめるきっかけになり、肩の力を抜いて生きていかれる事を、私は願っています。
 
一週間沢山のご意見をくださり、ありがとうございました。



★財部議長の過去の円卓会議
・ヨガをしたことがありますか？

★関連テーマの円卓会議
・最近、下半身の筋肉、動かしていますか？
・顔トレ、していますか？

• 2020.06.26
• 財部 愛 ヨガインストラクター