イー・ウーマン（ewoman）

ありがとう。（Toy・福岡県・34）

最近はInstagramなどを通して、LGBTQの方々の発信をよく見聞きするようになって、考える時間も増えました。それと同時に、知らないだけできっと自分の親しい人の中にもいらっしゃるんだろう。もし打ち明けられたら、自分はどうするだろうかと想像することもあります。もし勇気を出して話してくれたなら、自分に話してくれて嬉しい「ありがとう」と伝えたいと思います。でも、本当は勇気を出したり、人や場所なんか選ばなくても安心して言えるようになって欲しいです。

一緒に考えよう（JIMA・神奈川県・45）

ああそうなんだ。話してくれてありがとう。困ったことがあったら（なくても）一緒に考えよう。露払いならやるよ。人に話すためにどれほどの勇気がいったかを考えると涙が出てきます。勤務先では慶弔は同等の扱いとなりました。更衣室や手洗いについてはまだまだです。

身近な存在（真打ち・栃木県・51）

「自分事」とは、我が事として、あるいは自分の子どもや兄弟が、という視点を指すものと思う。私の周囲には、性転換(女性から男性へ)をして同性パートナー(女性)と子育てをしている方や、私の子どもの同級生が同性愛者である等、コミュニティの課題を含め相談出来る方がいる。身近な人からのカミングアウトの際は、話してくれたことへの感謝と共に、私は暮らしやすい環境の整備に力を注ぐだろう。

まず受け止めて話をきく（masako11・埼玉県・50）

私は天然フレンドリー層に当てはまると思います。お友達がLGBTも自然に受け止められました。。もし、私の家族からカミングアウトがあったら、受け止めたいと思いますし、何か困ったことや悩み、話したいことがあったら、きいてあげられるようになりたいです。

当たり前の生活の中でも（le petit prince・千葉県・29）

私は、何年かフランスにいた事もありLGBTQ+の方がいて当たり前のような生活を過ごしていました。ただ、今回の議会で改めて考えてみると私は彼らに適切な対応をしていたのかどうか悩みます。もしかして、些細なことで傷つけてしまったかもしれないと思いました。今後、私の身近な方が、LGBTQ＋と打ち明けていただいた時、どのように対応すればいいのか、やはり悩みます。

知識ある他人事層だと思いました（2kishir0・東京都・32）

気づいていないだけかもしれませんが、友人や身の回りにLGBTQ+の方がおらず他人事にしてしまってるかもしれないと反省しています。比較的大きな会社に勤めておりますが、女性への対応も遅れており、LGBTQ+まではとても手が回っていないという印象です。大事な人からカミングアウトされたら、まずは受け入れること、日常の悩みを共有することができればいいなと思います。

日常に関わりはないけれど（うろこ雲・大阪府・46）

子育て中で、仕事も子ども関連の為か、LGBTQは身近に話を聞く機会がなく、あの人はと思っても話題にせず、本人も望まないかと、他人事にしてしまっている。カミングアウトしなくても日常は支障ないことも多いと思う。ただ健康や命が脅かされた時に、病院で大切な人を支えたい、会いたい、資産を遺したい、という気持ちや、好きな仕事に就きたいという志は、誰もが持つ尊重すべきもので、性的少数者の人にも当然の権利。それを阻む制度があるなら改正する必要があると思う。

身近に感じられていません（kotoko_g・東京都・50）

会社で人事系の業務をしています。LGBTQは、社員が逝去した際に、法的な配偶者ではないパートナーに弔慰金や退職金が支給できるか確認したことがあります。会社の判断で対応できる部分、戸籍重視でパートナーには対応できない部分等、濃淡がありました。クォータ制も根付かない日本に、LGBTQが公的に根付くのは難しいと思います。5つのクラスターは初めて知りましたが、私は「知識ある他人事」です。身近に感じられないことがそもそも問題なのかもしれません。

まずは ありがとうから（Michael・新潟県・53）

先ずは①打ち明けてくれたことへのお礼を伝え、②今まで知らなかったことで嫌な思いをさせていたら申し訳なかったと詫びます。次に③全く気付かなかったか、心当たりがあったかを伝え、④どの程度オープンにしたいか確認します。また⑤差し当たり力になれる事や当面の要望があるか聞きます。状況が許せば⑥カミングアウトに至った経緯や諸々の打ち明け話、今後の展望を聞きます。①〜④はその場で、⑤⑥はお互いの関係性にもよりますが時間をかけたいことです。

医療職の裏側は変わらない（まうやん・東京都・50）

私は医療職で、患者さんのLGBTQ+には真摯に向気合い対応すると病院として公言していますが、職員に関しては全くありません。看護婦から看護師になってから久しいですが、制服や更衣室はキッチリ男女別れており、女性の医師のことは昔から変わらず「女医」という肩書き？がついて回ります。セクハラで退職させられた上層部もかつていました。対患者と医療従事者の身内に対して、完全に正反対な気がします。大きな問題ですね。

もしも大切な人にカミングアウトされたら？という問いかけに対して、多くの方が想像を巡らせていただきました。
 
真打ちさん、JIMAさん、Toyさんは、話してくれたことへの感謝や、暮らしやすい環境整備、masakoさんや2kishir0さんは、悩みがあったら聞いてあげたいともおっしゃっていました。Michaelさんはとても丁寧に６つのステップで整理されておられました。
 
みなさんがおっしゃるように打ち明けてくれたことに対する「感謝」は、理解してあげようとする姿勢を感じさせられる良いスタートですね。また、「アウティング（了解を得ずにセクシュアリティについて暴露すること）はしない」「そうだとしても、これからも関係は変わらない」ということも伝えて、安心させてあげることも非常に重要です。
 
Le petit princeさんは、身近な当事者を無自覚に傷つけてしまったかもとお悩みでした。そんなときは、ご自身での正しい知識を身につけることも大事ですが、正直に「配慮のない発言とかがあれば、遠慮なく言ってね」と指摘しやすい関係性をつくっておくといいかもしれません。
 
みなさんの職場環境の理解促進度、制度改革の状況などもお聞かせいただきました。
JIMAさんのような同性パートナーも同等の福利厚生を受けられる会社も少しずつ増えてきましたが、2kishir0さんやまうやんさんの職場環境のように、そもそもジェンダーやダイバーシティ全般に力を入れていないケースが、日本は多いでしょう。しかし、これからは企業のダイバーシティ意識は無視できない時代。消費者や利用者、投資家、メディアなど、さまざまなステークホルダーが着目する項目の一つです。
うろこ雲さんが挙げていただいた病院での課題では、LGBTQ+だけでなく、事実婚などこれからの時代の家族のカタチを考えさせられます。
 
第２回は身近な人、職場を見つめてもらいました。第３回はもうちょっと規模を広げてみましょう。日本のメディアやエンタメ業界は、LGBTQ+を正当に描いていると思いますか？　そもそもLGBTQ+の登場人物や芸能人はいるのか。ステレオタイプな描かれ方ばかりではないか。逆に、ちょっと新しいなと思ったコンテンツなど。みなさんのご投稿お待ちしております。




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 ・あなたの会社、ダイバーシティ進んでいますか？
・あなたの街。LGBTの市民も住みやすいですか？
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 ・日本の性差別をなくす。あなたができること、ありますか？

• 2021.05.12
• 木下 舞耶 株式会社電通 第1CRプランニング局 コピーライター