働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3652 開催期間 2021年08月20日- 08月27日
今回も、たくさんの投稿をありがとうございました。 アフガン情勢をウォッチしている方が9割に迫るというのは、心強いです。ウォッチされている方々のコメントだからなのか、イー・ウーマンの読者の方々が、世界で起きていることを身近に感じる感性が高いからか、アフガンからの難民を日本に受け入れて欲しくない、といったご意見がなかったことは嬉しい驚きでした。 やっちゃん24さんがおっしゃる様に、個人での受け入れは難しくても、国連や支援機関を支援することはできそうですね。 Michaelさんは、日本では体制ができていないけれど、わずかでも受け入れることができれば、というご意見です。 Hippieさんは、今の日本は難民の人にとって暮らしやすくないから、少しでもそうなるように、身近な家族や友人と難民の暮らしについて考える、とのこと。 自国から退避しなければならないということは悲劇でしかありませんが、もしどうしてもそれが起きるなら、Hippieさんやn.danさんがおっしゃる様に、自分で意思決定できて、治安の不安のない環境で普通の暮らしを取り戻せるようにサポートしたい、という温かいお言葉が沁みます。そういう暮らしのために、DiamondBarさんは、難民の方々と共生するためにサポートしたい、Unagiさんは在日米軍基地の使用だけでなく、難民申請の改善を、Jerrybさんは、将来につながる形で受け入れ態勢の拡充を、願っておいでです。 真打ちさんがおっしゃる様に、難民の方々は、我々同様、多様な能力や特性を持つ一人ひとりの人間です。Hippieさん、リンダ山本さんの投稿にもありましたが、難民の人々にとって暮らしやすい多様性に寛容な社会は、元々の国民にとっても暮らしやすい社会だと思います。アフガン難民を受け入れるからではなく、日ごろから、多様性を認め合える、柔軟で寛容な社会を作り続けていれば、急に難民を受け入れる必要が出た時に、安心して受け入れられるので、結果的に国際貢献にもつながると、今回の円卓会議の議論を通じて改めて感じました。 昨晩、このコメントを書いている時にカブール空港での自爆テロのニュースが飛び込んできました。私自身は、タリバンを支持するものではありませんが、以前も書いたように、権力の空白がISのような集団の台頭を許すことを強く懸念しています。今、国をまとめられる唯一の勢力がタリバンなのであれば、彼らに一刻も早く安定した政権を運営してもらうことが大切です。 そのために、国際社会が一致協力して『タリバン暫定政権』への支持を表明し、支えてゆくことが必要だと思います。治安の安定を確保しつつ、決して譲れない女性の人権などの問題については、話し合いを続けることができるのではないでしょうか。ISや同様の集団がアフガニスタンの混乱を利用して力をつければ、世界中が不安定になります。情けは人の為ならず。アフガニスタンの姿は、決して他人ごとではありません。私たちが今日何を選択するかで、明日の私たちの姿ともなりうると思います。 元々悪だけの人も組織もありません。むしろ、寛容さを失い、本質ではなく、ルールを表面的に守り続ける時、善意が悪に見えることもあるかもしれません。悪事を許さないという善意に従って、悪事を働いた人を公開処刑した20年前のタリバンと、アフガンの人々をタリバンから守るという善意のためにアフガニスタンで戦闘を展開し、結果として民間人も万単位で殺害してきた米軍。力を使うことは、憎しみの連鎖を生み、次の暴力行為へとつながります。罪を許すことはできませんが、罰を与えるのは私たちではありません。報復ではなく、寛容と許しによってしか、被害者も加害者も救われないと思います。私たちは、自分自身の暮らしの中で、寛容であるという意味で強くなり、より良い世界を作ることに一人ひとりが貢献できると思います。 どうか、これからもアフガニスタンをウォッチし続けていただける様、そして、温かさを発揮し続けていただける様お願いします。 一週間、本当にありがとうございました。★木山議長の過去の円卓会議より・日本で「難民の就労」を増やす、いい案ありますか?・シリア難民、EUは16万人受け入れ。日本も難民受け入れますか?・国際支援、してますか?
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