日本への影響で気になるのは、エネルギー価格の高騰による物価全体の値上がりです。ウクライナは産油国ではないのですが、ロシアがウクライナに侵攻すれば、米欧など旧西側諸国がロシアからの石油や天然ガスの輸入を制限する一方で、ほかからの調達をふやそうとするので、石油が天然ガスの価格が値上がりするというわけです。すでに石油も天然ガスもウクライナ情勢を織り込んで値上がりしていますが、本当に戦争が勃発すれば、さらなる価格の上昇は必至です。「欧州の燃料不足を心配している場合ではなく、日本がまず燃料・電力不足に陥る」(黒船さん)の指摘する通りでしょう。石油価格が上がれば、石油を燃料にする船賃も上がります。制裁が「長引けば資源価格だけでなく、穀物価格への影響も」(DiamondBarさん)見込まれます。「物価の値上がりは避けられない」(le petit princeさん)ということになります。