イー・ウーマン（ewoman）

くりかえす問い（Penguin・海外・その他・45）

何年も前に管理職研修 (アメリカです)で習ったことですが、何かをしよう、という場面ではWhyを突き詰める、という習慣がついています。今やろうとしていること、それは　1) 今までやってきたからやろうとしているのか　2) 自分(たち)が好き好んでやりたいのか　3) やる必要性が十分にあるのでやろうとしているのか。「必要性があるから」以外の理由で何かをする場合には、差別の助長や無駄などを生みやすいので、考え直す、ということにしています。

チームワークのよさ（やっちゃん２４・大阪府・55）

1件成約で目標達成の難しい商品について、ある社員に「ニーズはないですか」と質問。最初は「難しいのでは」という回答でしたが、「委託元に成功事例を確認します。研修に出席した際、名刺交換したので」と早速確認。「トレンド分かりました」と当日午前中に成約。担当者も素晴らしいですが「手続きはできます」とサポートに自ら入った者があり、「素晴らしいチーム」と感動しました。他部署の同僚から「貴方だからその部で成果が出せてる」と言われました、イー・ウーマンで学んでいるからだと改めて感謝です。

心理的安全性が高まった（あさーかす・大阪府・52）

自分の思考や関心を広げることで、チーム内で一人ひとりの発言をみんなで尊重し、丁寧に聞く環境がつくれるようになったように思います。その結果、心理的安全性が高まり、発言しやすい環境をつくれるようになりました。チーム内の議論が、経験や年齢にかかわらず活発になり、より柔軟なアイデアに結び付くようになったと感じています。

よく聴いて、自分を主語に発言（いぬいるか・東京都）

さまざまな領域のプロフェッショナルが参加するブランディングのチーム。当初はミーティングもかなり混沌としていました。その中で私自身は、まず「よく聴くこと」、それからこのダイバーシティ円卓会議のマナーにもなっている「自分を主語に発言すること」を常に心がけ、チームメンバーにも伝えてきました。それが少しずつ定着してきて、互いを尊重しつつ建設的な発言、提案が増えてきました。嬉しい変化です！

まずは自分軸の確認を（caoru・兵庫県・65）

何年も前から円卓会議に参加しています。そのなかで自分の内側のダイバーシティにも積極的に取組むプロセスで、セラピスト資格を取得するに至りました。50代はそれで満足していたのですが、還暦を過ぎた頃から、そもそも自分軸が明確でないことに気が付きました。多様性を受け入れようとして、昭和女子としての自分軸を時流に合わないからと否定していたのでは本末転倒です。自分軸の確認を優先して、ダイバーシティは自然体で、を70歳まで続ける予定です。

今週も大変勉強になりました。たくさんの事例をありがとうございました。
 
いぬいるかさんは、自ら実践することで周囲の人が変化・成長してきているのですね！　Penguinさんは、アメリカでの管理職研修からWhyを突き詰めることを学ばれ、それでチームも成長。お二人は、自らが事例となって、率先して自己成長を続けることで、チームに変化をもたらしていることが素晴らしいです。
 
やっちゃん２４さんは、イー・ウーマンで学んでいることを実践し続けているから成果！などと言っていただき嬉しい限りです。あさーかすさんは、尊重し、丁寧に聞く環境を作り続けた結果、より柔軟なアイデアに結び付くようになった。こちらのお二人は、とにかく、自らが「聴く」という姿勢を徹底し、チームメンバーが成功するように支援することを続けているのですね。
ダイバーシティ経営では、メンターでは不足で「スポンサー」が必要、ということがグローバルスタンダードになってきています。相談に乗るメンターではなく、その人が成功するまで支援する「スポンサー」。お二人は、自身の役割を果たして、メンバーが安心して発言できるようになり、挑戦していく環境になってきたということだと思います。素晴らしいです！
 
Caoruさんからはノーの投稿をいただきましたが、プラスにも読めますね！「多様な視点を受け入れる」ということは、自分の軸をフラフラさせることではなく、今までよりも太く広く、そして柔軟にしていくというプロセスです。どんなふうに、自分の考えと相手の考えを混ぜ合わせてより良い結果に導くか。ですから、相手に合わせる、ということでも、逆に、自分を頑固に押し通すということでもありません。
ダイバーシティ視点での自己成長は、どの方向から見ても輝く自分を育て続けるプロセスかな、と思いますので、70歳までと言わず、一緒にずっと続けていきましょう！
 
今週は、ダイバーシティとは何か、を考えてきました。多様な人間が集まる組織の前に必要な、一人ひとりの内側の多様性を育てることの大切さを、各自の事例を集めながら見てきました。本当にありがとうございました！
 
自分の内側のダイバーシティを深める。「イントラパーソナル・ダイバーシティ（Intrapersonal Diversity）」とも言われますが、自分の内側を柔軟に育て、新しい視点を取り入れることができるようにしておくことを始めて欲しいと思います。
 
その方法は、2日目の会議でまとめた通り、多くの話題に耳を傾け、多くの考え方に触れ、そして、いろいろな場所に出掛けて行って、いろいろな人と会う。以前本に、人間の器は、出会った人の数、体験した場面の数で決まっていくのではないかと書きました。
 
日本料理と中華料理しか食べたことがない人は、イタリア料理の話を聞いてもピンとこない。レバノン料理の話になると、想像もつかない、ということになるでしょう。さまざまな国の料理を口にし、味を体験し、目で見ることで、知識だけでなく、舌が感じることができる多様性も広がります。味に敏感になる、ということです。
 
組織でも、同じですね。まず、いろいろな人がいることが大事ですが、互いに学ぶためには、一人ひとりが、自分の体験をI statementで話し、チームに提供するスキルを持ち、他人の考え方に耳を傾けて取り込んでいく、受け入れるスキルも必要です。この両方で、私たちは敏感に違いを感じ、合わせる力を高められます。
 
この「ダイバーシティ円卓会議」は、仕事、政治、社会課題、経済、経営、健康、趣味、など幅広いテーマにおいて、多様な視点や経験を各自の実際の言葉で集めたデータベースになっています。どのテーマにも答えはなく、多様な視点を提供している投稿を読んで、自分の考えを選び直すというプロセスです。それをくりかえすことで、内面のダイバーシティが育まれます。
思考の多様性を訓練するテーマは3700以上に及び、読みやすく、議論がまとめられています。一つのテーマで、D A Y１からD A Y４まで、4日間でまとまっていますのでぜひ、これを機に、過去のテーマも読んでみてください。
 
一緒に、これからも「自分の内側のダイバーシティ」を深めていきましょう。今週はありがとうございました。

• 2024.10.11
• 佐々木かをり 株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長、株式会社ユニカルインターナショナル 代表取締役社長