働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3762 開催期間 2024年10月25日- 11月01日
「虐待なのか躾なのか。この違いは自分の尺度でしかない」(wrennさん)という投稿をいただきました。 講座でも「厳しいしつけは必要ですよね?どこからが虐待になりますか?」と聞かれることがあり、お話しするのは「しつけと虐待は違う」ということです。 あくまで子どもの側に立って考えることが大切です。 しつけは子どもの自立・自律のため、親や大人が横からサポートしていくこと。子どもがさまざまな困難に出会ったときに、周囲の人の手を借りながら自ら考え、自己決定していけるように応援していくことです。 親や大人が「おまえのため」「良かれと思って」と言っても、子どもの心や体を傷つける行為は虐待と捉えるべきでしょう。 児童虐待は、身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待の4種類に分類されています。ご興味ある方はぜひ知っておいていただけたらと思います。◆こども家庭庁 児童虐待防止対策 「介護ヘルパーのような仕組みを取り入れられないか」(えこりんさん)という投稿をいただきました。 一昔前は介護も家族がやるべきという考え方が主流でしたが、今は介護保険制度ができ、社会で支えることが主流です。ケアマネージャーが介護プランを作成したり、サービスを提供する事業者との調整をする役割をしてくれます。 まさに、子育てにもこのような制度を取り入れた方がいいと思っています。フィンランドには「ネウボラ」という制度があり、妊娠期からの寄り添い型の継続支援を行っています。 日本でもこのような仕組みを広げようと、2017年に「子育て世代包括支援センター(日本版ネウボラ)」が法定化され、少しずつ広がりを見せてはいます。しかし、フィンランドのネウボラのように担当する保健師などの専門職が毎回同じとは限らず、また相談技法をしっかり学んでいないケースもあり、妊娠期からの寄り添い支援とはいいがたいケースも少なくないようです。 私も仲間と共に、妊娠初期から同じ専門家が伴走する「子育てケアマネージャー」の創設を求めているところです。 「189」(児童相談所虐待対応ダイヤル)については、「大声で泣く子と、大声で叱るお母さんの声がひんぱんに聞こえた…何もできなかったことを思うと後悔」(unagiさん)という投稿をいただきました。 もし子どもがけがをするなど何かあった場合に「あの時に通告していたら」と後悔するよりも、ぜひ189に情報提供していただけたらと思います。虐待かどうかは児童相談所が判断します。虐待でない場合も、子育てで困っていたら相談支援や子育てサービスの情報提供につながります。 「話ができる環境の必要性」(n.danさん)という投稿もいただきました。子どもアドボケイトという役割がスタートしており、私もアドボケイトとして活動しています。 もちろん、子どもアドボケイトの活動が広がることも大切です。でも、すべての人が子どもの話を聞き、共に考えるようになることが、子どもが生きやすくなり、子どもの権利が尊重され、さらには子ども虐待防止にもつながるのだと思っています。 たくさんの投稿をいただき、たくさんの方の子ども虐待をなくしたいという想いを受け取りました。ぜひ私に何ができるのかを考え、できることから行動に移していただければと思います。まずは子育て親子に、にっこりと笑顔を向けることから始めてみませんか。★高祖常子議長が基調講演を行います! 11月4日(祝月)、こども家庭庁「こどもの虐待防止推進全国フォーラムwithとちぎ」栃木にて開催。会場参加は事前申し込みください。 YouTubeLiveの同時配信でもご覧いただけます(事前申し込み不要)。★高祖議長の過去の円卓会議より・出生率、1.2の衝撃。改善するアイデアありますか?・「日本版DBS」法案を閣議決定 。関心ありますか?・子どもが1年生になるときの「小学生の壁」、知っていますか?
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