1981年東京大学文学部卒。1986年同大学院社会学研究科博士課程退学。東京学芸大学教授を経て、2008年より中央大文学部教授。内閣府・男女共同参画会議専門委員、東京都社会福祉審議会委員など公職を歴任。
専門、家族社会学。愛情やお金を切り口として、親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。「学卒後も基礎的生活条件を親に依存している未婚者」の実態や意識について分析した著書「パラサイト・シングルの時代」(ちくま新書、1999年)は話題を呼んだ。1990年代後半から日本社会が変質し、多くの若者から希望が失われていく状況を「希望格差社会」(ちくま文庫)と名づけ、格差社会論の先鞭をつけた。結婚活動略して「婚活」の造語者でもある。著書は他に、『近代家族のゆくえ』(新曜社)『「少子社会日本」(岩波新書)『婚活時代』(共著・ディスカヴァー21)『女性活躍後進国ニッポン』(岩波ブックレット)『モテる構造』(ちくま新書)『悩める日本人』(ディスカヴァー21)など。近著に『底辺への競争』(朝日新書)がある。2007年よりイー・ウーマン「働く人の円卓会議」議長