佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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須藤政子さん

株式会社ソシエ・ワールド 代表取締役社長

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理容の世界っていうのは科学的

佐々木

それで高橋商事に入ったら、訓練、教育は厳しかったんですか?

須藤

かなり厳しかったです。まず、ほとんど技術は入れてもらえない。

佐々木

ハサミを握らせてもらえないということですか?

須藤

全然。とにかくシャンプーから。すでに3年他で経験していて4年目なんですけど、また、シャンプーからやり直しさせるんです。だから一緒に入ったスタッフは、辞める方が多かったです。みんな経験者で4年も5年も6年も他で経験しているのにもう1回、シャンプーからやり直さなくてはいけない。要するに高橋商事、ソシエ・ワールドのやり方を徹底させるわけです。他のサロンで修行してきたやり方を高橋商事のやり方に切り替えさせるんです。

3年間、住み込みをして何を教わったかというと、理容の世界っていうのは科学的だということ。カットとかも感覚じゃないんです、感性じゃなくきちんと頭の形を見て、骨格を見る。どういうスタイルを作るかというのは、頭の形、アゴの形、顔のライン、首の太さとかから決まるんです。そういう面で、バーバーは、すごくテクニックが必要なんです。だから、最初から高橋商事でやり直そうと、私は頑張れたんだと思います。

佐々木

そうすると、その厳しい訓練で、同期の人はみんないなくなっていく中、シャンプーからやり直して、ハサミを握るのは何年ぐらいで?

須藤

2年ぐらいたってからですかね。

佐々木

2年目。2年目ぐらいに、やっとハサミを持って。

須藤

21歳に新店舗オープンで入りましたが、メインで技術に入れるようになったのは23歳ぐらいから。

佐々木

それは高橋商事のカットの仕方みたいなものもある?

須藤

ありました。当時は月曜日休みに途中から変わってましたから、そうすると、日曜日の夜から、神奈川県鶴間にあった本店に他店舗のスタッフが集まって。朝まで勉強会をするんです。

佐々木

朝まで?

須藤

朝3時ぐらいまでです。ちょうど本店の上が女子寮なので、その後は、そこで20人ぐらいで雑魚寝。そういうことを私たち世代は当たり前だと思ってやってきました。

佐々木

その中でものすごく秀でていらっしゃったから、のちに今のような社長のポジションになる道を任されていくというか。

須藤

私、秀でていたという事ではなかったんです。

佐々木

そうですか?


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