働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3103 開催期間 2011年07月04日- 07月11日
初めまして。マッキンゼー・アンド・カンパニー シニア・パートナーのエアン・ショーです。今週1週間の円卓会議、よろしくお願いいたします。 2011年3月11日に日本を襲った東日本大地震の津波被害、そして福島原発問題。現在、世界中の目が日本に向けられています。 日本は復興に向け動き出しましたが、震災以前から抱える数々の問題は依然日本の将来に影を落としています。国内政治の混乱や巨額の負債、高齢化、硬直化した教育制度と若者の意欲喪失に加え、技術や革新の分野での国際競争力の低下や外交問題など、憂事は尽きません。 マッキンゼーでは、グローバル企業のCEO、ピューリッツァー賞受賞作家、ゲームクリエイター、サッカーの監督、民間人校長や漫画家など幅広い顔ぶれの世界のオピニオンリーダーに日本が直面する問題について、それぞれの視点での提言を求め、これをまとめた1冊「日本の未来について話そう」を7月1日に発刊しました。私はこの書籍のエグゼクティブ・エディターをつとめました。 日本はいま、2つの危機に直面しています。ひとつは、被災地の再建・復興です。そして、もうひとつの危機は、日本の長期にわたる社会的、さらには経済的なトレンドに関するものです。 この本は、東日本大震災が発生するかなり前から準備を進めていました。でも、扱っている諸テーマの重要性は、震災後においても変わることはありません。いかなる国であっても、自然の力に対しては、それに備え適切に対処していく以外に策はありません。 社会の根本的な課題やテーマに対しても、同じことが言えます。日本が取り組んでいくべきテーマとしては、例えば中国の台頭、日本の少子高齢化、経済の停滞、強まる内向き志向、不安定な政治情勢などが挙げられます。多くの評論家は、こうした課題を持つ日本が次第に衰退することを避けられず、やがて二流国に没落していくと予想しています。 日本が次第に衰退していくなどと聞くと、ハッとさせられるかもしれません。ひと世代前であれば、頭に浮かぶことすらなかった発想でしょう。しかし、この予想が日本のたどる唯一の運命というわけではありません。ビジネス、政府、社会のリーダーたちが数々の課題に対して適切な取り組みを推し進めることができれば、大きく異なる未来を築くことができる。日本は根本的に変わる必要があり、それにはそれなりの時間がかかるからです。 だからこそ今、日本の未来について話しましょう。 皆さんも日本の未来についての提言、ありますか?
☆「日本の未来について話そう」を出版しました。
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