働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3464 開催期間 2017年10月13日- 10月20日
初めまして。円卓会議で初めて議長を務める安藤哲也です。「笑っている父親」を増やすために、企業・自治体へ向けて様々な活動を行なっています。一週間、よろしくお願いします。 「イクボス」とは、職場で共に働く多様化した部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指します(対象は男性管理職に限らず、増えるであろう女性管理職も入ります)。 イクボス像をわかりやすく説明すると、子育てや介護をしながら働く部下の状況を正しく把握し、状況に応じてフォローできる上司です。例えば職場で女性のスタッフから妊娠を告げられた時、「おめでとう」と言える。部下の子どもが保育園で熱を出したと聞いた場合、スタッフを再配置して難局を乗り切り、部下には「こっちは大丈夫だから、安心して迎えに行ってください」と言えなければいけません。 部下の妊娠を聞いて、「困ったなあ」などと言ってしまう。あるいは、部下が具合の悪い子どもを迎えに行く時に、「もう帰るのか。これでは戦力にならないじゃないか」などと言ってしまうのはイクボス失格です。 また、部下に育児や介護がある場合はそのことに配慮して、業務の時間的効率を高めるスキルも“イクボス”には求められます。夕方や夜からの会議はもちろんあり得ませんし、打ち合わせや管理業務で部下の時間を余計に奪わない配慮も必要です。 「男は遅くまで働いて当然」「休日出勤も文句を言うべからず」「単身赴任は断る余地のない命令だ」。そんな昭和の価値観をもって組織を統率するリーダーのもとでは、いくら一人ひとりのパパやママが「家事や育児も頑張りたい」と思っても空回りするばかりです。 こうして多くの企業で、上司(部課長~管理職世代)の固定化した価値観・仕事のやり方や男女の役割意識が、ワークライフバランスつまり男性の育児休暇取得、女性の活躍推進、超長時間労働の是正などの妨げとなっています。 一方、少子化で労働人口が減りつつある中、子育て世代の出産育児時の離職や40~50代の介護での離職者をいかに防ぐかは企業の喫緊の課題のはず。「男女問わず全て」の労働者の「育児、介護、その他私生活」などスタッフの生活事情全般への理解を示す上司であるところの「イクボス」を育成することが、社員のワークライフバランス推進にとどまらず、企業にとっては従業員の満足度、健康度、ロイヤルティを上げ、生産性向上と利益拡大にも繋がっていくはずです。 イクボスが増えれば、会社が、働き方が変わります。あなたの職場に、笑顔の「イクボス」はいますか? YESの方も、NOの方も、現在の状況や、どんなボスがいるのかを教えてください。 一週間、イクボスを増やす方法や、自分自身がイクボスになることについて考えていきたいと思います。★安藤議長が登壇した「第15回 国際女性ビジネス会議」「Working Mothers & Working Fathers ~働くパパと一緒に社会を動かす」もお読みください!
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