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「日本の発信力」は、今回の国際女性ビジネス会議において、英語で行われた唯一の分科会でした。参加者は14人と少数ながら、セッションが始まる前から活発な名刺交換が行われ、早くもパワフルな「発信力」が感じられました。
3.11東日本大震災のニュースは世界に衝撃を与え、様々な国の人々が報道される日本の姿に心を痛める一方で、同時に日本人を称賛する声も聞かれます。こうした状況において、私たちひとりひとりが、これからどのような形で情報を発信していけばよいのでしょうか。ファシリテーターの問題提起から会議はスタートしました。
ファシリテーターは、これまでの国際女性ビジネス会議でもコミュニケーション・スキルについてのセッションを数多く担当しているダーシー・アンダーソン。ギリシャ在住のアメリカ人という立場から、「今の日本に対し、どれだけ世界中から同情と敬意が寄せられているか」を語り、「世界の注目が集まっている今、日本のイメージを変えるチャンスと捉えられるのではないか」とポジティブに問いかけます。
黒川さんは、「個人がソーシャルメディアで発信すること。その際は、日本語でいくら情報を発信しても世界の多くの人には伝わらないので英語で語ることが不可欠。そして、英語でのコミュニケーションで重要なのは、発音や文法ではなくコンテンツでありフィロソフィーだ」と、独特の物言いで繰り返し強調。話題は個人の力から「なでしこジャパン」が見せた女性の底力にまで及び、会場は参加者と一体となって盛り上がります。
臆することなく英語で話す参加者たちからは、震災後に海外の友人たちとソーシャルメディアを通じてやり取りをしたこと、日本語が母国語でない日本在住の人たちに、やはりソーシャルメディアで英語の情報を伝えたこと。また、気持ちだけでなく行動することが大切と実際にアクションを起こした体験などがシェアされ、会場から「ブラボー!」と温かい拍手が送られる場面も。
講演のエネルギーをそのまま持って来られたパワフルな石黒さんは、アメリカでのコミュニケーションの日本との違いや、スキルの磨き方について、また、震災後のビジネスと従業員に対する思いなどを熱心に語りました。
ダーシーからは、コーチやメンターを見つけることがコミュニケーションにおいても重要、Just do it. 実践を通じてスキルを磨こう、時にはボディランゲージを取り入れてメッセージを伝えることも有効など、実践的なアドバイスが次々と。そして最後は、「変えるためには、まずあなた自身が周りの人に英語で日本のことを伝えよう。そうすれば人から人へと伝わっていく。そして子どもに、次の世代に伝えて行こう」と、締め括りました。
矢継ぎ早に、たたみ掛けるように、英語での議論が講師と参加者の区別なく展開されたこの分科会。それはまさに、日本のこれからの情報発信やコミュニケーションが個人レベルで、そして女性の力が中心となって行われていくことを予感させるセッションとなりました。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。
Apology to all my students and what to do next.
First of all, through this session I feel guilty as I taught my students English checking small grammatical mistakes like a knit picker. As a result, we seldom tweet or blog in English which is meaningless in this global society. The reason why I said "we" is I myself have an English blog that has not been written for a while. I was afraid of my students finding my grammatical mistakes. But at this moment, all we Japanese have to do is to convey our messages from the bottom of our hearts to the world. "Forget grammars! Mind what you want to say!" Prof. Kurokawa's shouting has given me power and made me decide to write English again with no fears hoping our messages will reach to the world.
(花本 紅/ Kurenai Hanamoto from Hiroshima)