イー・ウーマン（ewoman）

講演リポート

「アジアでリーダーシップをとる」

江田　麻季子さん

現在、香港に在住している江田麻季子さん。2000年にインテルへ入社し、日本市場におけるブランド力向上や販売などに大きく貢献した後、活動の場をアジアに移しています。 「2年ほど前に異動し、インテルのアジア・太平洋地域におけるマーケティングを統括する立場になりました。今日は、この2年弱で学んだことをシェアしたいと思います」 今まさに、リアルタイムで経験されている「リーダーとして成長する日々」。期待が高まります。

日本市場を担当していたときとの違いは、やはり国の数。18カ国のマーケティングに対し、20カ国・100人強のチームメンバーが活動する体制。「ほとんど飛行機で移動しながら仕事をする毎日」という多忙な日々の中で江田さんが重視しているのは、「各国のチームとの信頼」であるといいます。

チームメンバーはほぼ全員、英語が第二外国語。そのために誤解のないよう、きめ細やかな表現でコミュニケーションを取ること、できるだけ１対１で接してパーソナルなコミュニケーションを取り、キャリアをサポートすること、その国の文化や政治への理解など、江田さんが常に心がけていることについて具体的なシーンを上げながら語られていきます。

「「協調性という価値観を、もっと浸透させていきたい。それを進めれば進めるほど、もっと大きなことができると感じます」という江田さん。心に響く言葉に、会場の皆さんも大きくうなずきます。 「みなさんも、機会があればいろいろな国へ行ってネットワークをつくり、大きなうねりを起こしてほしい。みんなで一緒に頑張れば、世界も変わるんじゃないでしょうか」

江田さんの言葉を受け止めた皆さんの輝く表情は、すでにこの会場で“大きなうねり”が起こっていることを示しているかのようでした。