働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
午後からの円卓会議(Interactive Discussion)、第1セッションの中では、この会議だけが英語(通訳なし)で行われました。 午前中の夏野剛さんとのトークショーで絶妙な掛け合いをされたファシリテーターの石倉さんは、「午前中のトークはcrazyでしたが(笑)、このセッションもみなさんにとって示唆に富み、刺激的で、楽しい時間になるように」と、初っ端から空気を和ませます。
アメリカから来日されたロヤル・ルーツ・グローバル、マネージング・ダイレクターのアニタ・タンさんは、「最初のキャリアは、金融マーケットでのトレーダー。アメリカへ留学してMBAを取得、2つ目のキャリアをスタートした。米中ビジネス戦略アドバイザーとして14年目になるが、今も多くのことを学び、毎朝今日は何が起きるかとわくわくしている」と、その輝かしいキャリアを支える前向きさと突き動かす力の強さを感じさせてくれました。
インドにおけるPR、ブランド・コンサルティング、ソーシャル・メディア関連会社の中で最も注目を集めている企業の設立者で経営者のストゥティ・ジャランさんは、「トラディッショナルなインドの家庭で育った自分が23歳で自分の会社を設立し、10年後にはこうしてみなさんの前で話している。夢があったら、変化を起こせる、あきらめないで。」と、パワフルな応援メッセージで参加者にもインパクトを与えます。
変化を起こすとき、転換期にあるときは、インスパイアしてくれる人、別の世界へ導いてくれる人との出会いが大切。ネットワーキングパーティなどで出会った多くの人の中から、数人の女性同士の関係が続き、お互いに助け合いギブ&ギブンの関係になっているのとの話は、スピーカー4人に共通するものでした。
自信がない時にはどうするかとの石倉さんの問いかけには、インテルの江田さんが、「自分はシャイなタイプ。自信がない場合も少なくないが、そう言う時はポジティブな体験を思い出すようにする。この前は上手くできたとの実績や経験を思い出して自分を励ます。」と、秘策をシェアしてくださいました。
そして話題は、「女性」へ。女性が社会を動かす主要な力になる。女性であることが独自性でアドバンテージでもある一方、マイナス評価されないためには仕事で結果を出すことや戦略も必要である。女性はコミュニケーション力、マルチタスクに長けている、などなど、エキサイティングに盛り上がって行きます。
後半、参加者とのインタラクティブディスカッションの時間には、グローバルにキャリアを伸ばすために必要なことは何か、男性中心の社会で影響力を持つにはどうすればいいか、「怖れ」をどう克服するかなどの質問が次々に投げかけられ、グローバルに活躍されているスピーカーならではの貴重な体験や知恵がシェアされました。
終始、会場全体が参加者とスピーカーの熱意と温かい雰囲気に包まれ、女性が社会を動かす主要な力になる!と実感できるセッションでした。
注)出演者の肩書きは開催当時のものです。
Coco Bennieさん
Through this session I noticed that I’d already had enough potential to make some contributions to the world. Stuti’s story especially reminded me of the importance of education; speech given by Queen Rania Al Abdullah which says “Education is a real equalizer.” We, Japanese women are highly educated but we are still on the way to the land of true opportunities. It depends on how much we try to make it. The land of true opportunities is not given, but something that we create by ourselves. I made up my mind to make every decision that I’ll never regret at every single moment. Since this session, I’ve been doing everything, even something so small which may be a step to the world, I believe.
Hazel Nutsさん
グローバルに活躍するスピーカーのみなさんは、前向きで勤勉、謙虚で潔く、好奇心が強く、懐が深く、視野が広く……自分の仕事に信念を持ち、楽しみ、結果を出して自信につなげているように見えました。ストゥディさん、アニタさんはrisk takerで、失うものは無い、挑戦しよう!とパワフルなメッセージを発信。石倉先生の飾らない温かみある進行が絶妙でした。女性であることを上手に活かすと同時に、数字で結果を出すなど、「女性だから」とマイナス評価されないための戦略と成果も必要だと話されました。自分がエキサイトしていると熱意は周りに伝わる。そして、女性は熱意を周りに伝染させ、共有するのが得意なのだと思いました。