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日本企業は、もっと経営力を上げられるところがあると信じているのが最大の理由です。そう考えた時、経営者のサポーターとして、企業を良くしていく仕事はコンサルティングではないかと思ったんですね。
そうですね。
経営は、その企業で育った方がやっておられることが多いので、ご存知ないことがあったりしますよね。今、経営者をしておられるすばらしい方々も、たまたま知らないから取り組んでいないこともあるのではないでしょうか。
少し話がそれますが、これは地方の企業の再生に携わって実感したことでもあります。東京の企業では皆当たり前にやっていることだけど、地方企業ではやっていない。それは、能力がないわけじゃなくて、たまたま知らないだけなのです。でも、それで自社の持っている強みを生かせないまま競争に負けてしまうとしたら、とても残念なことですよね。
産業間もきっと同じで、製造業では当たり前のことを、サービス業では知らないということも、またその逆もあるでしょう。偏在している知恵を水平展開することで、経営力を上げる手助けができればと思っています。
素晴らしい。
組織改革の仕事は、今も続けています。
そうでしょうね。秋池さんに頼みたいっていう企業はいっぱいあるんじゃないかな。
逆説的ですが、再生の企業のほうが改革には取り組みやすいです。ある意味、皆覚悟もできているし、経営している方だって、「もう、このやり方はダメだ」と肌身にしみているわけですよね。まあまあうまくいっているけれど、ジワジワと業績が悪くなってきている、でも赤字でもないし、今の従業員を昇進させたり、ボーナスを出したりすることもできる、という企業のほうが改革は難しいのではないでしょうか。