佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

143

秋池玲子さん

ボストンコンサルティンググループ パートナー&マネージング・ディレクター

講演依頼について問い合わせをする

事実を突きつけていくしかない

佐々木

確かに。コンサルに高いお金を払って依頼をしてくる余裕のある企業と、再生機構に「お願いします」っていう企業とは、経営者の腹の据わり具合が違いますからね。いろんなコンサルティング会社が「こういうのはどうですか?」と提案するものを、企業の経営者側がどこまで真剣に受け取って実行するかにかかっていますから、ね。

秋池

そうですね。だから、頼んでいらっしゃるということは、ご自分たちではもうこれ以上はできないと思われるので、そういう意味では、ご依頼になる方はその気があるんだけど、別に赤字でもないときに将来を見越して改革に取り組むことを、社員達にどう分かってもらうのかとか、なぜ赤字じゃないのにこの事業を止めるのかを説明するのは、工夫が必要ですね。

佐々木

そうですね。

秋池

そういう場合は、「このまま行ったら、こうなってしまう」という事実を見ていただくしかないですね。もしかして佐々木さんのお仕事も、そういうのに近いのかなと思ったりするけど、市場の状況、競争相手がこんなに伸びている、新興国からこんな企業も出てきている、一方で、日本の市場はこんなに縮んでいる、というようなことを、ゆがみのない事実を示しながら分かっていただくしかありません。

それを、説得力を持って語ろうとするときに、第3者の役割があるのかもしれません。社内だと経営企画の都合のいいようにやったんじゃないか、と、疑われてしまったり。

佐々木

そうですよね。情報も操作できるし、データも作れるから。

秋池

本当はそうではなくてもそう思われてしまうことはありますね。当事者同士で出来れば一番望ましいのでしょうが、なかなか難しいところがありますよね。

佐々木

日本の企業がもっと経営力を上げたらいい、ということなんですが、たぶん仰るのは、もう少し科学的に経営を行えるようにということでしょうか。アメリカやヨーロッパがよろしいかどうかは別として、欧米諸国の企業と比べた場合に、日本の経営はあまり科学的ではないのかな、ということでしょうか。そうすると、いろんな技術や知恵や理論を駆使して、経営をもう一回見直せば、本当は日本の中でもっと伸びていったり、世界に発信できたりする企業がある、と。


  • 13 / 24

バックナンバー

過去の一覧

ページの先頭へ