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秋池さんは、そういうストレスフルな仕事をしながらも、いつお会いしても穏やかで。その辺が私も大好きだし、尊敬しているんですけど、秋池さんの、その仕事人としての自分の打ち出し方、健康管理は、どうされているんですか。笑顔も声も服装も、戦略があるとおもうんですが。
戦略、ありません。クライアント企業には指摘しながら、自分のことは難しいですね(笑)。でも、仕事の時は、場に溶け込むということは考えているかもしれません。
仕事の「場」では大方は男性で、だから男性のスーツの中にいて、溶け込むような服装というのが、就職した最初の頃からずっと理想ですね。今日はたまたま明るい色ですけれど、普段はダークスーツです。コンサルタントは黒子ですし、再生も地道な仕事なので、目立ち過ぎず黒子に徹する、という感じで。
小さな頃から、こう育てられたとか、思い出にある教育環境がありますか。
静かなご自宅で、ピアノを弾き、お花とお茶を習いました、みたいな感じがするんですけど。でも一方で、腕をまくって、「さあ行くぞ!」と乗り込んでいく感じのところが私はすごく好きなんです。小さい頃、どう育てられました?
元は武家なので、教育は武家風でした。礼儀作法をきちんとするとか、弱い者いじめはしないとか、人の役に立ちなさいとか。
それは小さい頃から?
たぶん2〜3歳とかから。
品のある感じ。
人に迷惑をかけたりすることは、嫌う家風かもしれません。
まあ、好む体質も困るけど。で、ピアノとか習っていたわけですね?
はい。あとは読書と手芸が大好きでした。スポーツは苦手です。と、聞くと内気そうですが、気持ちは、何というか……。
気持ちは、全然違いますよね。
気持ちは違いますね。だから「何かのときには自分がやらなくては」というのがいつもありました。
そのギャップが、私はすごく好きなんだな、と思って、今日も伺っていたんです。