佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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秋池玲子さん

ボストンコンサルティンググループ パートナー&マネージング・ディレクター

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最初の半年でやり上げたから

佐々木

やっぱり、秋池さんに、企業再生中会いたかった。

秋池

マッキンゼーのときもかなり大変だと思いましたけれど、もっと大変でした。寿命が縮まっちゃうなと思いました。

産業再生機構が注目されていたので、皆が見ているし、地元では貴重なインフラの存続がかかっていて、再生の期間中ずっと、毎週2回ぐらい地元の新聞に出るし。

佐々木

そうですよね。全国の人たちが見張っている中での仕事だったしね。

秋池

次々に、「ここまで来ました」って言わなければいけない。でも、それは私にも会社にも、いいプレッシャーでもありました。本当に社員の方が偉かったのです。

最初の半年は、本当につらかったと思うんです。だけど最初の半年でやり上げたから、後は楽になった。やっぱり人間って気持ちが緩むので、半年変わらないで進むと、「このままでも、いいのかも」って思ってしまうんですね。たとえ再生企業でも。

だけど、その半年の間に、つまり、「変わらなくては」と思っているときに、新しいやり方を埋め込んでしまう。いずれは毎日同じ仕事を繰り返すだけになったとしても、いつの間にか新しい仕事のやり方にすり替わっているというのがいいな、と考えていて、だから本当に最初の半年はやれるだけのことをやりましたね。

佐々木

そうですよね。胃が痛くなったり、「これで癌になるんだろうな」とか「こうやって私は死んでいくんだな」って思うシーンが、私も何回かあります。ニコニコしていてもあるわけですよね。

秋池

そうですよね。佐々木さんも、きっと切羽詰ってもニコニコしていると思うんですけど。


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