佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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秋池玲子さん

ボストンコンサルティンググループ パートナー&マネージング・ディレクター

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マクロとミクロをみる

佐々木

私たち、長生きしないとまずいですね。

秋池

本当なのか単なる一部の極端な例が取り上げられているだけなのか、今の学生さんって、「働いても、いいことなさそう」とか「皆大変そうだし」とかって考えているといわれていますけれどどうなんでしょう。

佐々木

皆に、ハッピーなところを見せなくちゃいけないんですね。

秋池

そうですよね。キャリアについての質問自体が「どんな苦労があったか」というものが多くて、そう聞かれてしまうと日本人って謙虚だから、「働いて、こんなに楽しいのよ」と、答えにくいところもあるかもしれません。子育てとの両立とか、ワークライフバランスとか、問われれば問われるほど、いかに苦労したか、どんな工夫して乗り越えたかというようなお話になっちゃって。

佐々木

私は「両立っていう言葉を私は捨てました」って言ってるんです。

秋池

素晴らしい。やっぱりベストマザーですね。

佐々木

いえいえ。両立って言った瞬間に、難しいっていう前提だから。

秋池

「2倍やらなくては」っていう感じに聞こえてしまいますよね。

佐々木

だから時間管理、タイムマネジメントって言ってるんです。2つのプロジェクトを持っているというのと同じですものね。

秋池

プロジェクトという意味では、型ができれば、2つ3つって、できるようになったりしますものね。それにそれぞれの大変な時期がいつも重なっているとは限らないから、仰るとおりで、時間の使い分けでうまくできる場合もありますよね。

だから、それも先程の「丁寧に事実を見る」と同じで、「この市場は縮んでいます。だから、うちもダメなんです」じゃなくて、「市場が縮んでいる中でも伸びている企業がある」と、マクロの傾向だけでなくミクロの内容を良く見る。

人生の時間もそうですよね。子育てして、仕事して、家事もやって、ご主人が、家族がっていうのは確かに大変でしょうけれど。

佐々木

でも長期的に見ればね。私も、子育ては20年プロジェクトと言っているんです。今日、子どもが問題があったり、あるいは逆に、今日はいい子でも、5年後に問題を起こすかもしれないわけだし、今日、「あの人の子どもは、あんなに行儀が悪い」と言われても、もしかしたら5年後にはいい子になるかもしれないので、少し長い目で見ようと思っているんです。


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