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でも、入社後、自分の力が足りないといって、出向し、学習し。いろんなリーダーシップを発揮して、ついに2003年にはJR東日本ステーションリテイリングの設立で子会社の取締役に。そしてその2年後に社長就任!
そうなんです。プロジェクトが2001年の、確か12月にできて。その時に出向から本社に戻り副課長になりました。当時3人。プロジェクトから事業スキームを考えて、その事業スキームが会社という形になって、その会社が2003年にできたのですが、そのときに、本社の課長に籍を置きながら、兼務で子会社の営業部長で取締役っていう形になったんです。実質、事業を仕切るみたいな感じでした。
それがエキュート事業なわけですけれども、そこからまた社長になったのも、すごいことですよね。
びっくりですね。想像もしていなかったですよね。
JRですから。ある日突然?
ある日突然、もう青天の霹靂(へきれき)、まさにそのものっていう感じで、一瞬何を言われているのか、分からなくて。
それは、どなたから、どういうふうに言われたんですか?
今の副社長がステーションリテイリングの初代の社長だったんです。ただし、社長といっても兼務だったので、常勤の社長はいなかったんですけれども。で、バトンタッチっていうことを言われたんです。
呼ばれて、「鎌田君、ちょっと」なんて言って?
そのときは、今の副社長は常務なんですね。で、たぶん副社長から内命があると思うので、待機しておいてくれという内容のメモ紙をポンと机に置かれて。
それを読んでいるときには、もう常務はいらっしゃらなかったんです。で、読み終わったときに、サーッとなって、「何のことなんだろう?」と思って、追いかけようとしたんですけれども、いらっしゃらなかった。で、1日待っていたんですけど、何も話がなかったんで、「じゃあ、これはどうってことはないな、今までの体制が続くんだ」と思っていたら、そうじゃなくて……。
机に置かれたメモ書きに、社長になるよとあった?
「社長」とは書いていないんですよ。
ただ「内命が出た」って書いてあるの?
内命でもないんですよ。何て書いてあったんだろう……。「副社長から後任としての話がある」って書いてあったような。そのぐらいの柔らかい書き方だったんですよ。