佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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エロック・ハリマーさん

川崎市外国人市民代表者会議第8期委員長

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どうせいるのであれば、何かいいことを形として残そう

佐々木

エロックさんのブログを見ると、タイトルが「日本をエンジョイしましょう」と、なってました。なかなか自分のブログにこういうタイトルをつける人はいないと思って、さすがだと思うんですけど、やっぱり日本に来ているんだから、エンジョイしようっていうメッセージなのかな? どういうことですか?

エロック

いえ、日本に長く住んでいるから、これが変な話、愛情と同じで、書こうと思ったときには、すごく冷めていたんです、正直な話を申し上げますと。

「もう、疲れた」というのもありましたし、家族の中で、私の父も急に亡くなって、あと主人の父も亡くなって、いろいろあったんです。で、そのときに、「何で私が日本にいないといけないの? 日本のどこがいいの? 私、日本を全部見ちゃったよ。いろんな人と出会っちゃったし、もう日本に私、何もない」と思ったときに、ただ、すごく周りの人に毎回会って、仕事もいろいろして、自分と戦いながら、日本のいいところを探そう、と。冷めていたんですよ。

佐々木

うーん。深いなあ。じゃあ本当は「もう日本なんか、いいよ」とか、あるいは「もう十分見たし、そもそも、こんな状況の中で何で私は日本にいるのよ」っていうぐらい……。

エロック

「何で、まだいるの?」って思いました、そのとき。

佐々木

でも「どうせいるんだったら、いいところを見つけようよ」っていうことですか?

エロック

そうなんです。家族、と言っても今はまだ主人しかいないですけど、主人がここにいるし、まだここでやるべきことも実際にあります。コミットメントがまだあるから、途中でやめてはいけないし、どうせいるのであれば、何かいいことを形として残そうと思って。

あと、日本語の練習でもあったんですけど。それで書きました。


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