佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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エロック・ハリマーさん

川崎市外国人市民代表者会議第8期委員長

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私はオランダに憧れていたんです

エロック

これは事故ですね、社長。元々、私はオランダに憧れていたんです。オランダに行きたい、オランダに留学したいと、そればっかり夢見ていたんです、小さい頃から。とにかく私はヨーロッパに行きたい、すごいドレスを着て、ヨーロッパの生活にジャンプしたいとずっと思っていたんです。でも高校生になって「留学したい」と言いだしたら、お父さんお母さんが、「うん。自分で行きなさい」と。

「自分で?どういう意味?」って言ったら、「奨学金がたくさんあるでしょう。探せばいいじゃない」って言われたんです。で、そのときは高校1~2年生で、友達から聞いたのは、「3年生になったら、もう遅い。奨学金は、もうない。皆、大学に行く準備で忙しいから」と。1年生か2年生しかないと知って、すごくいろいろ探していたら、そのとき、たまたま日本しかなかったんです。

佐々木

それは高校1年生のときですか?

エロック

高校1年生の最後の頃。日本しかなかったんですね。

佐々木

「日本じゃあね。ヨーロッパじゃないし」と思った?

エロック

すごく思った。悩んでいたんです。「日本か」みたいな、本当にそんな気持ちで留学の紙を持って帰ったんです。すごく悩んでいたんです。

でも、2年生のときから日本語を勉強したんです。私の高校では、英語はできて当たり前ということで、英語以外にもう一つの言葉ができなくちゃいけなかったんです。私の年は日本語がメインだったので、日本語を勉強していたんです。

佐々木

それも偶然ですね。

エロック

偶然です。でも好きじゃなかったので、アイウエオばっかり勉強して、全然上達しなかったんです。それで母に、「とにかく留学したいんでしょ。日本も海外だから、いいんじゃない?」って言われたんです。それはずっと覚えている。「確かに、日本も海外だな」と思って。

佐々木

で、日本をエンジョイしよう、と。

エロック

そうなんですよ。それで来ちゃったんです、高校2年生の頃。


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