働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
素晴らしい。日本の学校を見ても、外国人として日本で暮らしていても、いじめみたいなものって、きっとたくさん見聞きされているんでしょうね。
そうですね。
なぜ人はネガティブな行動をとるのか。それをどんな刺激を与えてあげるとポジティブになるのか、きっとたくさん事例を持っていると思います。
まず、この国はすごくネガティブなほうを見ているんじゃないかなと、いつも思います。
子どもだけじゃなくて、中学、高校でもそうですけど、「皆と違う」って、怖いと思っている。同じことを、社会人とかの交流会でしても、同じ話を聞きますね。結局、ちょっとでも目立つと、周りに何かされるっていうのが、たぶん皆さん怖くて。
で、子どもなんかは、できるだけ同じっていう方向に向かっていく。でも結局、皆違うじゃないですか。同じっていうのは無理。それは、元々人間は同じじゃないから。
この前電車の中でびっくりしました。私の隣に中学生が4人ぐらい座っていたんです。その学生達の話は「誰々ちゃんが、この間、何とかの勉強で、すごくいい成績をとったらしい」。すると誰かが、「本当に嫌だ。何で、いつも、あいつだけ」。「それって、不公平じゃないの?」って。誰かが、「でも彼女が頑張っているからじゃない?」と。「でも成果は同じじゃないじゃん。これじゃあ、不公平だ」って。
私、そのときに考えました。この会話は「深い」と思ったんです。何で違ったらダメなのか。いつも思いますね。