佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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エロック・ハリマーさん

川崎市外国人市民代表者会議第8期委員長

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私、何かいいことを日本語で書きたい

佐々木

日本にこれからも住み続けるんですか? これからの人生、どんなふうに、どこでって、考えてるのかしら。私はやっぱりインドネシアの大統領への道を歩んでほしいわけだから、それまでにやりたいことがあるんじゃないかと思うし、インドネシアのいろんな政治や政策の仕事がしたいんだろうな、と。

エロック

ありますね。ただ、もう外交官の夢は諦めるしかないです。なぜかというと、外国籍を持っている人と結婚しているから、もうなれないっていうことが分かっているんです。試験すら受けることができません。

佐々木

でも、大統領はできるでしょう?

エロック

たぶん大統領はもっと厳しいと思いますよ。

佐々木

大統領は、夫がアメリカ人じゃダメ、なんてことは、ないんじゃないですか?

エロック

アメリカ人っていうより、外国人だからダメなんじゃないですか?でも夫は、だったら……。

佐々木

インドネシア人に帰化する、でしょう。やっぱり家族で、もうその話が出ているんだ。結構、現実的なプランなんですね。

エロック

いやいや。なので、そこはまだ自分でも探している。模索中なんです。

佐々木

もちろん、政治家の道もあるかもしれないけど、民間でできることもいっぱいあるっていうのも確かですね。

エロック

でもインドネシアに帰って、いきなり、ということはできないじゃないですか、政治の世界は。私は、社会と政治学部に入って外交官になるって考えていたけれど、いろいろ変わったんですね。でも実は小さいときから二つだけ変わらないことがあるんです。ひとつは、作家になりたいんですね。これはずっと変わらない。周りの家族も友達も幼なじみも、皆言っています。それだけは変わらないんですよ、ずっと。何でもいいから、私は本をどんどん出したい。まだ全然出していないですけど。そればっかりは全然変わらなくて、今、この、まだ日本にいないといけないっていう立場だから、最近すごく考えているのは、私、何かいいことを日本語で書きたいな、本を出したいな、と思うことと、本のパワーってすごく大きいじゃないですか。

佐々木

一緒に出しましょうか。

エロック

いいですね!本のパワーって、すごいですよね。なので、日本語で何か、それこそ「日本をエンジョイしよう」みたいなポジティブなことを書こうと思うんです。

佐々木

じゃあ、このwin-win対談を少し膨らませて本にするのはどうですか?

エロック

そういうアイディアもありますね。できますか?いいですね。考えたことなかったけど。

佐々木

いっぱいチャンスがあると思うから、一緒にやっていきましょうよ、何か。


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