佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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小谷真生子さん

テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』キャスター


日本が良くなってほしいっていう気持ちがあるから

小谷

日本人として、日本がよくなってほしいっていう気持ちがあるから。もう一度再生して、できればアジアのリーダー、リード権をとってほしい。

佐々木

できますか? 日本。

小谷

今、ギリギリのところ(?)と思いたいです。

佐々木

何だか、私は、もう諦めそうですけれど。

小谷

ギリギリだと思う。というより実は遅れている。アメリカと中国は、すでに水面下で、しっかり結ばれているでしょう。その間を日本はただフロートしているような状態。アジアの他の国々ではどうかというと、皆、結構日本に頼ろうとしていたのに、日本は頼りにならないと結局、中国や韓国に向いてしまっているでしょう。

皆、なぜ危機感を持たないのかしら?と思う。焦って、「どうしたらいいんだろう? これを皆にどう伝えればいいんだろう?」って、日々思っています。

だから若者から自分の将来について「海外に行きたい。でも、今の仕事をどうしよう」と相談をされると、「行きなさい」って私は言ってます。「行って、また日本に帰ってきて。そうしたら、あなたは引く手あまたよ。あなたみたいな若い人がどんどん他の国に出て行って様々なことを吸収して、言語をツールとして習得して。そういう人間がこれからは重宝されるわよ。これからの時代、そういう人間があらゆる分野で求められるから」って。余計なことかしら。今いる会社にとっては短期的には損失かもしれないけど。

佐々木

でも会社にとっては短期的にはマイナスに見えるかもしれないけれども、長期的にはプラスでしょう。

小谷

そう。その人にとって魅力的なオファーを会社は数年後に出せばいいわけでしょう? 人材確保のためには、そういうタクティックスが企業サイドにもないといけない時代ではないでしょうか。

佐々木

人材もグローバル化していますからね。


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