イー・ウーマン（ewoman）

先日、スタッフの一人に私は「怪物」だと言われました。どうやら「ものすごく基礎体力がある」という意味のようです。たしかにマイナス4度の冬の韓国取材、生中継から帰国して、スタッフが皆風邪を引いて元気がない中、私は元気でした。

韓国では日中ずっとあちらこちら取材で駆け回り、2日連続で夜、生中継しました。1日目、取材の最後の場面が、タッチパネルの自動販売機の説明でした。「通常は飲料のタッチパネル自動販売機。画面を変えると各国のリーダーと自分が握手している写真が撮れ、自動販売機にメールアドレスを入力するとその写真をどこにでも送信できる」と、カメラの前でデモンストレーションを始めたまでは良かったのですが、メールアドレスを入力する際、しゃがんだ瞬間に足がつってしまって。

「悪いけれど、これ以上取材は無理だから、今日ここまで取材した分を東京に電送して」と言って、電送してもらいました。でもどうやらメールの送信完了でその日の取材は終わりだったようですから、寸前で取材を引き上げてしまって完結できなかったのは今でも申し訳なく思っています。

ハイヒールでの長時間取材はダメですね。翌日からの取材は運動靴にしました。ホテルの部屋では簡単な体操をして、睡眠をとれば元気になる。この仕事をして、30代の頃に自分の体力の限界を知りました。当時は放送前に取材を毎日して無理を重ね、結果、過労で倒れたり。今では自分の体力の限界はわかります。ですから何をすれば自分がどのくらいの日数でどう元気を取り戻せるかという大よその配分が分かっています。先日、お医者様にも「強靭な基礎体力がある」と言われました。