佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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野田聖子さん

衆議院議員


心臓の疾患が一番多くて

佐々木

すでに真輝くんは、4回手術をした?

野田

今までね。生まれたときに胃ろうといって、食道閉鎖症のため口から飲めないので、その手術。2回目は臍帯ヘルニアといって、おなかの肝臓が飛び出ていたので、それを中に押し込む手術。

佐々木

肝臓は、今は大丈夫?

野田

今は大丈夫。それで3回目が胃と食道をつなげる手術。4回目は肝臓を入れたときに、肝臓が大きすぎて、おなかの皮がつながらなかったのね。だから当て布をしていたわけ。ぬいぐるみみたいなんだけど。それを取って、彼自身の筋肉とおなかをつなぎ合わせる手術。4度やって、5度目が心臓の暫定手術というか、心臓のバイパス。うちの子は心臓の疾患が一番多くて。穴が開いていて。

佐々木

うちの子も、穴が開いてるのよ。

野田

開けたまま?

佐々木

うん。

野田

大丈夫なんだ?

佐々木

上の子は生まれたときに、3日目ぐらいかな。病院で先生が突然、「心臓に穴が開いてますよ」って言うの。私、そんな病気、全然知らないから、「心臓に穴が開いてます」って言われた瞬間に、私は「あと5日で死にます」と聞こえて、自分のベッドに戻って、カーテンを閉めて、何時間も泣いた。

野田

私の友達もパニくったもん。

佐々木

後で聞くと何でもないんだけど。

野田

100人に1人ぐらいは開いてるんでしょ?

佐々木

そうらしいです。わが子は、心室中隔欠損。

野田

同じです。

佐々木

本当?今、16歳の女の子で、今も開いているけれど、男子の野球部に女の子として初めて入って、男の子と一緒にヘッドスライディングをやって、猛練習したり、駅伝走ったり、遠泳したり、激しい運動も全然平気。

野田

すごいね。塞がらなくても大丈夫だったの?

佐々木

塞がってないですよ。ずっと、半年に1度、検診はしていたけれど、それも今は1年に一度。今は4ミリぐらい開いてるのね。医学って進歩するでしょ。だから私、しなくてよい手術なら、先送りしようと考えたのね。16年前に手術しなくていいなら、後ろに伸ばした方が医学も技術も進歩すると思ったから。必要ないなら、将来に伸ばしたほうがいいかな、と。


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