佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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野田聖子さん

衆議院議員


50歳で安産の人はいっぱいいる

野田

母子ともどもクタクタで。

佐々木

本を読ませていただきました、2冊。『生まれた命にありがとう』『この国で産むということ』

野田

ありがとうございました。根津先生とのね。かをりちゃんもまだ産めるんだよ。私は一番最悪のパターンの妊娠、出産だったけど、うれしいから。私ぐらいひどいのはあまりないと思う。難産のフルコースみたいになっちゃって。母子手帳を見ると、ダァーッて病名が書いてあって、子どもも散々書いてあって、こんなに汚い母子手帳はあまりないだろうなって。

佐々木

でも立派だと思う。

野田

でも私は50歳で産んだから、ゴチャゴチャになったのではなくて、たまたま私がそうだったけど、50歳で安産の人はいっぱいいるから。

佐々木

そうだね。それもそうだと思う。本にも書いてあったけど、こういうケースだからだろう、年齢だからだろうと、ステレオタイプに入れてほしくないということね。

野田

そう、個々なのね、妊娠、出産は。私よりももっと若い人たちが早産しちゃったりというケースもあるし。

佐々木

そうね。いろんな妊娠、出産がある。私は、一人目の妊娠は全く気づかず、ある日気持ちが悪くなって、湿疹みたいなのができたので、こんなに毎日気持ち悪いなんて、どこかがおかしいと思って、人間ドッグを予約したら、1カ月待ちだった。その間に妊娠だと分かったんです。

野田

それも結構、おかしいね。これだけ仕事がバリバリできるのに。

佐々木

それに聖子ちゃんとは全然違って、私出産4、5時間前まで仕事をしていたの。海外出張も行ったし、臨月でも講演してた

野田

それが理想だったのよね。ハッピーマタニティーライフ。

佐々木

ハッピーかどうかわからないけど。でも最近は、妊娠して、すぐに何カ月も寝込んじゃうとか、出血を繰り返すとか、早産してしまうとか、流産してしまうとか、そういう人が周囲にも多くなった感じがする。

野田

結局ね、原因とか全く分からないのね。年齢もバラバラだし、症状もバラバラ。私の切迫早産もそうだし。

佐々木

たぶん、この国を変えてほしいからだよ。

野田

そうだね。

佐々木

私はそう思う。この国のいろいろな法律を変えて欲しいから、たくさんの体験をしてもらっているのではないかと。

野田

本当にね、チャイルドファーストと、公明党は少子化対策としてよく使っていて、自民党はあまり使ってくれないけど。私は、毎日、病院に行くたびに一番リスキーな子どもたちに会ってくるじゃない。それは早産だったり、成長が遅れているとか。昔はいろいろ大変だったろうけれど。でも医療のおかげで、今は元気に育つ子が多い。こういう最先端の医療を今まで知らなかったことを政治家として恥じるし、何よりも現場を知らなかった。少子化対策として国は小児科や、小児医療の分野に、もっとお金も充足すべきなのに現状はそうではない。


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