佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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佐藤尚之さん

コミュニケーション・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

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個人が”I statement”を持っていれば、組織は強くなる

佐藤

電通にいた頃、数年に一回、研修があったんです。で、20年くらい前の研修は、皆がいかに協力して社のために貢献するかっていう研修だったんです。そうすると組織力が上がる、みたいな考え方。でも5年前ぐらいに研修を受けたら、そのときは「個人がそれぞれに強くなったら結果的に電通は強くなるんだ」という方向にガラリと変わっていたんです。なんか、全体がそっち側に行っている気がします。個人が”I statement”を持っていれば、組織はもっと強くなる。その上で集団としてのミッションの共有意識があれば、もっともっと強くなると思います。ちなみに、”I statement”をちゃんと持つという訓練に、ブログとかツイッターとかフェイスブックはいいんですよ。

佐々木

企業や政治家のスポークスパーソンのトレーニングでも、講演者総合養成講座でも、両方に私が求めている意味っていうのは、人が自分のことや自分の所属するチームのことを外に向けて語ることの重要性です。これは話の場合もあるし、フェイスブックやツイッターもそうだけど、それを繰り返すときに、だんだん会社に愛着が湧いてくる、と。なので、社員全員が訓練をちゃんと受けて、パネルディスカッションに出て行ったり、スピーチに出て行ったりして、人前で、「○○から来ました。わが社はこうなんです」と言ったり、質問を受けて、「こんなことがありますけど、これはこうなんですよ」って言って帰ると、自分の会社のいいところを話すことの繰り返しで、自分が置かれている立場の良さを知ったり、ロイヤリティが高まったりして、チーム感が生まれていくんじゃないかと思うんです。

佐藤

家庭にもいいですよね。家庭のことをツイッター上で話すと、一貫性を保とうと僕自身がどこかで無意識に努力するみたいで、家庭をちゃんと考えるようになるんですね。

佐々木

僕の妻はこうです、とか、娘はこうです、と言い始めるということ?

佐藤

家族ってこうだよね、というきれいごとみたいな話を書くと、そうしなきゃいけないっていう行動のモチベーションみたいなものが生まれて、無意識にそう動くようになる、みたいな。


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