働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
ソーシャルメディアの価値っていうのは、ツイッターで通信がいろいろできるようになったとか、そういう矮小化されたものではなく、関与するタイプの人や、アクションするタイプ人たちが、つながって、強く結びついたということだと思うんですね。ブログ時代は、そういう人たちがバラバラに存在していて、意外とつながりあわなかったんです。「関与するタイプの人」がそれぞれ結びついていなかった。だけど、今は彼らがソーシャルメディア上で手軽に結びついたし、深くはできないけどちょっとだけ関与したい人とかまでもみんなソーシャルメディア上で結びついた。そして積極的に動くようになった。
今回、「助けあいジャパン」でも、旗を揚げたら皆がワーッと集まって、いままであまり関与するタイプでなかった人とか、深く関与したいわけじゃないけどちょっとだけ関与したい人とか、そういう人が何百人と集まってきたりした。もうこれはソーシャルメディア上で可能になった「新しい公共」なんです。だからソーシャルメディアで「新しい公共」ってすぐにでもできそうな気がしています。そういう意味で、政治家をもっと国民に近くして、政治家がきちんと”I statement”してまっすぐ直接に国民に伝えるようなやり方に変えてやっていき、一般の生活者も「新しい公共」的に国の政治に関わっていく、とかなると、日本もがらっと変わると思う。
政治家が近くなることは、政策が近くなるっていうことだと思うんです。私個人としても、「どの政治家が好きですか?」とか「何党を支持しますか?」と言われると、すぐに反応できないことがあっても、「こういう法律って、こういうふうにしたいと思わない?」とか「こういう仕組みって変えたらいいと思わない?」っていうところから入っていけば、すごく関わりたいという欲求がでる。
すごく関わりたくなりますよね。
そういう仕組みこそが、本来の政治だとおもうんです。だから、多くの人が関われるような道をちゃんと太く作ってあげて、皆が歩きやすくしてあげることができたら、一生懸命やっていらっしゃる政治家も、たくさん拾えるアイディアにいっぱい出会えたりするんだろうと思う。
すごくいっぱい出会うと思う。そして、皆が少しずつ関与しだすと皆の意識が変わり、国も変わると思います。ちょっとずつの公共意識が大事。それって、さっき言った「自分が会社を体現している」みたいなことなんです。そういう「関与している感覚」。それだけでも全然違ってくると思う。