佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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佐藤尚之さん

コミュニケーション・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

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世の中で、自分ができそうなものが少し見えた

佐々木

何か、「ここ聞いてくれないの、佐々木さん」っていうところはない?

佐藤

うーん・・・あまりないです。僕、もともと自分のこと過小評価しがちなんですよ。80歳がピークだからかもしれないけど、みんなが褒めてくれても、俺まだまだ全然ダメ、っていつも思っている。

佐々木

それは私だ。

佐藤

過小評価ですか?

佐々木

過小評価っていうこと自体が、私なんか、申し訳ないと思うけど、私は全然ダメだって。私が知っていることや気がついたことを提供しなきゃ、という貢献の姿勢はある。それが支えで仕事をしているだけで、でも私が知っていることは、皆知っているんじゃないか、私だけが何とかっていうことはないんじゃないか、皆、世の中は私のことが嫌いだ、みたいな。何だかすごくダメなんです。

佐藤

僕も、どっちかというと、そうですよ。

佐々木

だから、人に会わないでいいなら、ずーっと家でいるのが好きなの。

佐藤

一緒。僕も基本的にそうです。もう、1ヵ月ひとりでもオッケー。人前に出るのも嫌なんです。とにかく、自分はまだまだ全然ダメ、と思っていて。

佐々木

それはないですが、今回検索をしていて、「さとなお」とか「佐藤尚之」とか、いろいろ引いてみたんだけど、どんな人なのかっていうのはお会いしたら分かるし、ブログとかツイッターからは、優しい人柄は伝わってくるけど、昔の写真は固いですね。

佐藤

昔の写真なんか載っていました?

佐々木

どのくらい昔かわからないけど、スーツを着て、スピーチをしているような写真かな。で、どっちかというと、エッヘンという感じでスピーチをしていて、私が知っている佐藤さんと違ってました。「キョリチカ」からお会いしている「さとなお」さんって、柔らかくて、開いてて、すごく温かいじゃないですか。だからやっぱり45歳、50歳になってくるときに、人として「さとなお」さん自身がリラックスしたというか、開いたのかな。

佐藤

そうですか…。でも確かにリラックスはできるようになりましたね。大阪に行って、自分を開いたり、ばかにする、自分を笑えるっていうのを学んだわりには、東京に戻ってきて元に戻っちゃったせいもあるかもしれませんけど、多少、閉じていたんでしょうね。今はもっと、「所詮こんなもんだって分かっている」みたいな。何だか、もっともっとっていう劣等感の裏返しみたいな成長欲から、「この辺はこのくらいでいい」と足るを知るみたいな感じになってきたのかも。あと、もう少しできることがあるとか、もうちょっと成長しようとか、自分の寄って立つ位置は分かった感じがしますね、すごく。世の中で、自分ができそうなものが少し見えてきたんで、ちょっと余裕が出たんでしょうね。キャラが変わったのかな? 僕が最近顔が穏やかになって開いている感じになっているってことは、昔よりは多少、人を受け入れていますね。

佐々木

怒ることは、ない?


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