佐々木かをりのwin-win 素敵な人に会いました、聞きました

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佐藤尚之さん

コミュニケーション・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター

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僕の知識の外部化、記憶の外部化です

佐藤

で、書くのは決めているから、あまり刺激のない毎日をやっていると書けないじゃないですか。

佐々木

でもすごく刺激的なことがあっても、今日書いちゃいけないこともいっぱいあったりするじゃない? 仕事の中身をばらさない、相手が誰だか分らないようにするとかって配慮していると、子どもが起きただの寝ただの、ってことになる。

佐藤

実は昨日ある有名人に会って聞いた話があって、これ、誰かにものすごく話したくて仕方ないんだけど。

佐々木

でも、ご飯のメニューしか書いていなかった。

佐藤

いや、ご飯の話も書いてない。

佐々木

でも、ツイッターでは、書いてあった。

佐藤

あ、ツイッターではね。でも誰かに会ったことは書いてないですよね。もうね、それは書けない話なんです。極秘の話。だから違うことを無理矢理書かないといけない。でも、無理やり書くと、意外と内容が広がることがある。で、そういうふうに無理矢理かつ気軽に書いたブログが、逆にすごく人気記事になったり、すごい数のリツイートを集めることが多かったりするんですよ。

佐々木

たしかに私、書くことがなくて無理矢理介護のことを書いたら、「それを本にまとめてください」っていうツイートが来てました。「佐々木さんの出産の本が、ためになりました。介護の本も書いてください」って。

佐藤

本当にそうです。で、自分で、これ書きたい!と思って、力を入れて書いた内容とかって、意外と全然ウケなかったりする。

佐々木

だけど、私がすごいなと思ったのは、ブログも、食べ物とか、いろいろとカテゴライズされていて、きちんと蓄積して、それこそ本になるようなネタがきちんと貯まっていっているのは戦略的だなと感心しました。

佐藤

ブログは僕の知識の外部化、記憶の外部化ですからね。

佐々木

だけど知識、記憶の外部化でも、ちゃんとネタになるっていうか、外から利用できるような、あるいは本になるようにカテゴライズされているじゃない。私はその瞬間瞬間に、相手の雑誌や新聞のためには書いていたけれど、将来使おうという戦略がなかったな、と思って、素晴らしいと感心しています。

佐藤

グチャグチャですけどね。今やったら違うやり方をする気がします。カテゴライズじゃなくて、今はタグ付けのほうがいいと思いますし。


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